『遊星からの物体X』36年ぶりスクリーン上映へ ─ SFホラー傑作、デジタル・リマスター版で復活

映画史に燦然と輝くSFホラーの至宝が、36年ぶりにスクリーンで甦る。

今なお熱狂的な人気を誇り、全世界的に多大な影響を与えてきたジョン・カーペンター監督のSFホラー傑作『遊星からの物体X』(1982)がデジタル・リマスター版として復活、日本国内で劇場公開されることがわかった。

遊星からの物体X

© 1982 UNIVERSAL CITY STUDIOS, INC. ALL RIGHTS RESERVED.


『遊星からの物体X』と言えば、近年では『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス』(2017)にも出演のカート・ラッセルがハリウッドでブレイクを果たすきっかけともなった作品。未知の生物の造型を手掛けたのは、後に『ロボコップ』(1987)『セブン』(1995)『ミッション:インポッシブル』(1996)などを手掛けることになる当時弱冠22歳のロブ・ボッティン。おぞましく斬新なクリーチャーデザインは今なお高い評価を受け、後進のクリエーターに大きな影響を与えた。音楽はイタリアの名匠エンニオ・モリコーネ。

遊星からの物体X

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南極基地に現れた恐怖の宇宙生物と12人の隊員たちの死闘を描く本作は、巨匠ハワード・ホークス製作『遊星よりの物体X』(1951)のリメイクで、原作はジョン・W・キャンベル・Jr によるSFスリラー小説「影が行く」。『ハロウィン』(1978)、『ニューヨーク1997』(1981)、『ゼイリブ』(1988)など数々のSF、ホラーの名作で知られるジョン・カーペンター監督が、映画製作を志すきっかけとなった古典の名作をリメイクした。

遊星からの物体X

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物語の舞台は冬の南極基地。宇宙より飛来し墜落、10万年もの間氷漬けになっていた未知の生命体が永い眠りから解き放たれ人類へと襲い掛かる。人間の体内に侵略し擬態をする“物体X”は、南極隊の仲間へと次々に姿を変え孤立した基地内に潜む。やがて疑心暗鬼に陥った隊員たちは死と隣り合わせの混乱の一夜を迎える ─。

遊星からの物体X

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『E.T.』(1982)と同時期の公開だったということもあり、全米公開時に興行的な成功を収めたとは言えない本作ではあるが、長年に渡り熱狂的な人気を誇り、今やSFホラーの傑作として君臨する。

日本が世界に誇る映画監督の黒沢清も、本作のリバイバル上映に関心を寄せる。「凄い特殊造形と、凄い俳優と、凄い音楽があれば凄い映画ができ上がる。他は何もいらない。それは、1982年カーペンターのこの作品によって実証された映画の基本原理だ」と語る。

遊星からの物体X

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映画『遊星からの物体X』デジタルリマスター版は2018年10月19日(金)より丸の内ピカデリーほか全国ロードショー。不朽の名作を再び。

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