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『天才作家の妻 -40年目の真実-』アカデミー主演女優賞ノミネート、グレン・クローズが役作りと舞台裏を語る ─ 「小さな劇団のようだった」

天才作家の妻 -40年目の真実-
(c)META FILM LONDON LIMITED 2017

アカデミー賞®に6度ノミネートされた大女優グレン・クローズが、ノーベル文学賞を受賞した世界的作家の夫を支える“完璧な妻”を演じ、夫婦の絆や人生の意味を問う深遠なドラマ『天才作家の妻 -40年目の真実-』が2019年1月26日(土)に全国公開される。

本作でグレン・クローズは第76回ゴールデングローブ賞の主演女優賞を受賞、第91回アカデミー賞では主演女優賞にノミネートされた。これまでオスカー像を手にする機会に恵まれなかったグレンは、いよいよ本作で悲願の初受賞となるか……。このたび、女優キャリア45年にして今もっとも輝く女優グレン・クローズのインタビュー映像が到着した。

グレン・クローズ、舞台裏と役作りを語る

偉大なる世界的な作家と、彼の創作を慎ましく支えてきた完璧な妻。誰の目にも理想的なおしどり夫婦に見えるふたりの関係は、夫がノーベル文学賞を受賞したことをきっかけに揺らめき、静かに壊れ始める……。

毎年スウェーデンのストックホルムで華やかに行われるノーベル賞授賞式を背景に、人生の晩年に差しかかった夫婦の危機を見つめる『天才作家の妻 -40年目の真実-』は、男女間の機微をリアルかつ残酷にあぶり出す心理サスペンス。夫婦が隠し続けてきた重大な“秘密”とは何なのか。夫への愛と憎しみの狭間で引き裂かれた妻は、世界中の注目が集まる授賞式でいかなる決断を下すのか。

天才作家の妻 -40年目の真実-
(c)META FILM LONDON LIMITED 2017

Q.ビョルン・ルンゲ監督について

彼のやり方が大好きですよ。演劇と映画の知識が完璧に融合しているんですよ。演技の仕方についてよく理解していて、難しいシーンでは時間をくれる。時間をかけて撮影して、素晴らしいシーンをカメラに収めていく。彼と撮影監督のウルフはとても上手くいっていましたね。この映画では、私たちは小さな劇団だったような気がします。

Q.夫役のジョナサン・プライスについて

ジョナサンと仕事をするのは素晴らしかった。ずいぶん前に、彼が出演した『未来世紀ブラジル』(1985)を見たんですよ。彼の演技は絶対に忘れませんね。彼の世代における、偉大な俳優の一人ですよ。彼と仕事をするのはすごくわくわくするし、光栄に思います。舞台『ヴェニスの商人』も見ていて、彼はシャイロック役を演じていたんですが、あの時の演技も絶対に忘れませんね。骨の髄から揺さぶられるような……素晴らしい演技だったんです。

Q.ジョーンという役について

私は自分の人生をコントロールする女性、もしくは、しようとしている女性だと思われてるんじゃないかと思うんです。ジョーンは必ずしもそういう女性ではないと思うし、むしろとても内向的だと思う。社交的な場所が好きじゃないんだと思いますしね。これまで私が演じた役とは全く違うタイプ。ジョーとジョーンの関係性や、彼らの人生が劇的に変化してきたことは、若い頃の二人を見ると分かります。それはとても複雑なものなんですよ。

天才作家の妻 -40年目の真実-
(c)META FILM LONDON LIMITED 2017

『天才作家の妻 -40年目の真実-』

現代文学の巨匠ジョゼフ(ジョナサン・プライス)と妻ジョーン(グレン・クローズ)のもとに、ノーベル文学賞受賞の吉報が届く。ふたりは息子を伴い授賞式が行われるストックホルムを訪れるが、ジョゼフの経歴に疑惑を持つ記者ナサニエル(クリスチャン・スレーター)から夫婦の“秘密”について問われたジョーンは動揺を隠せない。

実は若い頃から豊かな文才に恵まれていたジョーンだったが、あることがきっかけで作家になる夢を諦めた過去があった。そしてジョゼフとの結婚後、ジョーンは彼の“影”として、世界的な作家の成功を支えてきたのだ。ずっと心の奥底に押しとどめていたジョゼフへの不満や怒りがジョーンの中でわき起こり、長年共に歩んできた夫婦の関係は崩壊へと向かう。授賞式当日、彼女はこれまで通り慎ましく完璧な“天才作家の妻”を装うのか。本当の人生を取り戻すため、衝撃的な“真実”を世に知らしめるのか……。

映画『天才作家の妻 -40年目の真実-』は2019年1月26日(土)新宿ピカデリーほか全国ロードショー

『天才作家の妻 -40年目の真実-』公式サイト:http://ten-tsuma.jp/

 

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THE RIVER編集部THE RIVER

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