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『マイティ・ソー/ラブ&サンダー』2020年8月、オーストラリアで撮影開始 ─ 『シャン・チー』と連続撮影、現地に巨大な経済効果

クリス・ヘムズワース
Photo by Gage Skidmore https://www.flickr.com/photos/gageskidmore/36201779166/

マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)の人気シリーズ、『マイティ・ソー』の第4作『マイティ・ソー/ラブ&サンダー(原題:Thor: Love and Thunder)』の撮影が、2020年8月にオーストラリアで開始されることがわかった。

マーベル・スタジオとオーストラリア政府の発表によると、『マイティ・ソー/ラブ&サンダー』の撮影は、シドニーにあるFOXスタジオズ・オーストラリアにて行われる(同スタジオはウォルト・ディズニー・カンパニーが所有)。2020年3月より現地でのプリプロダクション(事前準備)が始まり、同年8月より撮影が実施される予定だ。なお、これに先がけて、MCU初のアジア系ヒーロー映画『シャン・チー&ザ・レジェンド・オブ・ザ・テン・リングス(原題:Shang-Chi and the Legend of the Ten Rings)』も同スタジオで撮影される

一般的に、大作映画の撮影予定が公に告知されること、しかもこれほど早期に正式発表されることはほとんどない。今回、マーベル・スタジオのデビッド・グラント氏、オーストラリア連邦政府のポール・フレッチャー芸術担当大臣、ニューサウスウェールズ州のドン・ハーウィン芸術担当大臣、そしてクリス・ヘムズワースの4人が揃っての記者会見が開かれるに至ったのは、『マイティ・ソー/ラブ&サンダー』の撮影に、連邦政府・州政府から1,670万ドルの補助金が支払われるためだ。

マーベル・スタジオは『シャン・チー』『マイティ・ソー/ラブ&サンダー』を2作連続で撮影することにより、ニューサウスウェールズ州にて1億7,800万ドル以上を使用、2,500以上の仕事を生み出し、そして約1,650の現地企業を利用するとみられている。マーベル映画を2作品誘致すると、現地にはそれほど巨大な経済効果が生まれるのだ。またマーベル・スタジオは、映画・テレビ・演劇に関する現地の教育機関と連携して、学生を対象とする研修プログラムやインターンシップ制度も実施するという。

オーストラリアにてMCU作品が製作されるのは、ゴールドコーストにて撮影が行われた『マイティ・ソー バトルロイヤル』(2017)以来。同シリーズがオーストラリアで製作されている背景には、主演のクリス・ヘムズワースがメルボルンの出身であること、監督のタイカ・ワイティティが隣国ニュージーランドを拠点に活躍していたクリエイターであることが挙げられるだろう。

ちなみに今回の記者会見で、ヘムズワースは『マイティ・ソー/ラブ&サンダー』について「『アベンジャーズ/エンドゲーム』を経て、ここからどこへ向かっていくのかに興味が湧きました。大切なのは最高の映画を作ること。マーベル/ディズニーのファミリーにいまだ加わっていられること、新しい映画を作れることは素晴らしいですね」とコメントしている。

映画『マイティ・ソー/ラブ&サンダー(原題:Thor: Love and Thunder)』は2021年11月5日に米国公開予定。『シャン・チー&ザ・レジェンド・オブ・ザ・テン・リングス(原題:Shang-Chi and the Legend of the Ten Rings)』は2021年2月12日に米国公開される

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Sources: THR, Variety

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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