Menu
(0)

Search

マイケル・ジャクソン『スリラー』ドキュメンタリー映画が進行中 ─ 史上最も売れたアルバムに迫る

https://www.amazon.co.jp/THRILLER-MICHAEL-JACKSON/dp/B00VSHH9GC

「史上最も売れたアルバム」として名高いマイケル・ジャクソン『スリラー』のドキュメンタリー映画企画が進行中であることがわかった。Deadlineが報じている。

2009年の急逝から10数年経った今も「キング・オブ・ポップ」の称号を不動のものにしているマイケル・ジャクソン。1982年に発売されたスタジオ盤『スリラー』はこれまでに全米で3,400万枚、世界中では1億枚を売り上げたと推定される。グラミー賞では8部門受賞、全9曲のうち7曲がシングルとして発売され、その全てが全米でトップ10入りを果たした、まさにポップ・アルバムの金字塔だ。2022年11月には発売40周年を記念した記念盤も発売される。

本作では、未公開映像やインタビューを中心に、ポップカルチャーを通して社会現象となり、音楽、テレビ、ダンス、ファッションなどあらゆる方面で今もなお世界中に多大な影響を与え続けるマイケルの人類史上最も売れたとされるアルバムに迫る。

タイトルは未定で、米公開日もまだ定まっていない。ソニー・ミュージックエンターテインメントが米配給を手がける。マイケルの財産、逝去後の収入を管理する財団マイケル・ジャクソンエステートも参加する。

監督を務めるのは作家、コラムニスト、批評家、ジャーナリストなど多方面で活躍するネルソン・ジョージ。アフリカ系アメリカ人バレエダンサーのミスティ・コープランドを追ったドキュメンタリー映画『A Ballerina’s Tale(原題)』(2015)のほか、直近ではアメリカの野球選手ウィリー・メイズのドキュメンタリー映画『Say Hey, Willie Mays!(原題)』が公開間近となっており、ドキュメンタリー映画監督としての手腕に期待がかかる。ネルソンは「『スリラー』のリリースはマイケル・ジャクソンを10代のスターから大人のシンガーへと再定義しました」と讃え、また「音楽と映像を融合させた新たなテンプレートを創り出した」とコメントしている。

クインシー・ジョーンズによるプロデュース、ポール・マッカートニーとデュエットした『ガール・イズ・マイン』、エディ・ヴァン・ヘイレンをギタリストに迎えた『今夜はビート・イット』などサウンドの斬新さは当然のこと、『スリラー』が後世に残した功績として忘れてはならないのはミュージック・ビデオの数々だ。それまではほとんど白人ロックミュージシャンのミュージック・ビデオばかりを放映していたMTVが、初めてアフリカ系アメリカ人アーティストに対して扉を開いたのが『ビリー・ジーン』のミュージック・ビデオ。ギャングたちの人種による抗争や互いのボスの決闘シーンを描いた『今夜はビート・イット』のミュージック・ビデオが『ウエスト・サイド物語』(1961)にインスパイアされているのも非常によく知られたエピソードであり、『スリラー』収録楽曲が映像面でも非常に革命的であったことが本作品でもフィーチャーされるかもしれない。

マイケルの伝記映画も製作予定だと報じられていたが、以降、目立った動きは見られていない。ドキュメンタリー映画製作や『スリラー』40周年記念などに後押しされる形で進捗してくれることを期待しよう。

Source:Deadline

Writer

アバター画像
Yuka ShingaiYuka Shingai

携帯向け音楽配信事業にて社内SE、マーケティング業務に従事した後、妊娠・出産を機にフリーライターに転向。 映画とお酒と化粧品が好き。日課のオンライン英会話でもしょっちゅう映画の話をしています。

Ranking

Daily

Weekly

Monthly