Menu
(0)

Search

【ネタバレ】『サンダーボルツ*』のタイトルに異変、アスタリスクの意味が米国で完全解禁に

サンダーボルツ*
(c) 2025 MARVEL

この記事には、『サンダーボルツ*』の重大なネタバレが含まれています。

サンダーボルツ
©2025 MARVEL

タイトルが『ニュー・アベンジャーズ』に?

2025年5月2日に日米同時公開を迎えた『サンダーボルツ*』は、週末3日間で米国興行収入7,430万ドル、世界興収1億6,040万ドルというヒットを記録。批評家や観客の評価もすこぶる高く、MCU映画としてはまさに“会心の一撃”となった。そして月曜日(5日)、マーベル・スタジオは本作最大の秘密であった「*(アスタリスク)」の意味を全面解禁したのである。

映画のラストシーンでは、サンダーボルツのメンバーがヴォイドの脅威を防いだあと、CIA長官・ヴァルが記者たちを前に「彼らがニュー・アベンジャーズです」と紹介。エンドロールでは世間の動揺が示唆されるなか、映画のロゴが『Thunderbolts*』から『*The New Avengers』に変化する仕掛けが用意されていた。なんと、マーベル・スタジオはこれを現実でもやっているのである。

あわせて読みたい

マーベル・スタジオの米公式SNSでは、すでにタイトルを『*The New Avengers』に差し替えたビジュアルのほか、フローレンス・ピューら出演者たちが『サンダーボルツ*』のポスターからタイトル部分をはがすと新タイトルが表れるという映像も公開されている。

この投稿をInstagramで見る

Marvel Studios(@marvelstudios)がシェアした投稿

この投稿をInstagramで見る

Marvel Studios(@marvelstudios)がシェアした投稿

また、IMAXドルビー4DXScreen XReal D 3Dといったプレミアムフォーマット上映にも『*The New Avengers』バージョンのビジュアルが登場。チケット予約サイト・Fandangoのビジュアルにも新バージョンが用意されているほどの入念ぶりだ。

ディズニー/マーベル・スタジオはこれをオンラインだけでなく現実にも取り入れており、ロサンゼルスの巨大看板もタイトルを『*The New Avengers』に変更。今後数日間のうちに、600以上の映画館でも新バージョンのポスター&スタンディに差し替えられる予定で、IMAXやドルビーシネマなどではデジタルのディスプレイ&スタンディにも変更が施される。

この投稿をInstagramで見る

Marvel Studios(@marvelstudios)がシェアした投稿

ちなみに出演者たちもこのプロモーションにはノリノリで、セバスチャン・スタンが自ら街中のポスターを張り直す映像も公開されている。

この投稿をInstagramで見る

Marvel Studios(@marvelstudios)がシェアした投稿

The Hollywood Reporterによると、アメリカではこの『*The New Avengers』バージョンのポスターが一部劇場で特典として配布される予定。海外の映画館でも新ビジュアルを取り入れたプロモーションが展開される計画だというから、日本でも近いうちになにかが起こるかもしれない。

ただし留意すべきは、マーベル・スタジオが映画のタイトルを本当に『サンダーボルツ*』から『*The New Avengers』に変更するわけではないと伝えられていることだ。これはあくまでもプロモーションであり、実際に『アベンジャーズ:ドゥームズデイ(原題)』の公開を1年後に控えた今、「アベンジャーズ」の名前でより広い客層に映画を届けるための作戦だとみられる。

ディズニーの宣伝チームは、この新タイトルを一般に公開するタイミングについて熟慮を重ねたようで、不要なネタバレを避けるため、最初の週末が終わった月曜日を“解禁日”として設定。もっとも『サンダーボルツ*』が『アベンジャーズ』シリーズの新作だと認識される、あるいは『アベンジャーズ:ドゥームズデイ』が本作の続編だと思われるような混乱は防ぎたいとの考えがあったという。

ちなみに脚本家のエリック・ピアソンいわく、サンダーボルツを「ニュー・アベンジャーズ」として紹介する展開は、マーベル・スタジオ社長のケヴィン・ファイギが初期段階で提案したアイデア。ピアソンは「ニュー・アベンジャーズ」にまつわる今後の計画を「まったく把握していない」と話している

その一方、「*(アスタリスク)」とタイトル変更のアイデアを出したのはジェイク・シュライアー監督だった。米The New York Timesでは「彼ら(マーベル)がオープンに受け入れてくれてうれしかった」といい、このプロモーションについても、「ヴァルが世界にニュー・アベンジャーズを宣伝するのなら、僕たちにも同じことができるのではないか」と意図を明かしている。

今回のプロモーションは、公開後すぐにネタバレ映像がオンラインで拡散されてしまう現象を踏まえたものでもあるようだ。シュライアー監督いわく、「ケヴィン(・ファイギ)もしばしば言うことですが、面白いことに、時には流出してほしいものにかぎって流出しないことがある」。ニュー・アベンジャーズについては「大きな話題になると誰もが確信していました。今後どうなっていくかが楽しみです」と自信をにじませた。

映画『サンダーボルツ*』は公開中。

Source: The Hollywood Reporter(1, 2), The New York Times

Writer

アバター画像
稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

Ranking

Daily

Weekly

Monthly