Menu
(0)

Search

『スター・ウォーズ』トレボロウ版エピソード9幻の新型タイ・ファイター、3コックピットの「タイ・マローダー」が公開

タイ・マローダー
https://youtu.be/4y69aamh0H0

『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』として2019年に公開された『スター・ウォーズ』エピソード9は当初、『ジュラシック・ワールド』(2015)のコリン・トレボロウが監督と脚本を手掛け、副題も『Duel of The Fates』となる予定だった。後にトレボロウが降板することによりこの構想は幻と消えるわけだが、この度トレボロウは自身が考案したお蔵入りタイ・ファイターの模型を披露している。

当時9歳の「息子と一緒にデザインした船」としてトレボロウがComic-Con@Homeで披露してくれたのは、おなじみの球体型コックピットが左右にもついた、不思議な形のスター・ファイター。名を「タイ・マローダー(TIE Marauder)」という。marauderとは、略奪者という意味だ。

トレボロウは2つの「船」を所有していると言い、このマローダーはそのうちのひとつ。もう一方はディズニーランドに寄贈しているという。実現しなかったバージョンの実現しなかった戦闘機とあって、3Dモデルとして実在するタイ・マローダーはこの1体のみとのことだ。

帝国軍やファースト・オーダーのタイ・ファイターは通常、球体型の一人乗りコックピットを中央に据えたH型。タイ・マローダーは見たところ3人乗りのようだ。砲手も3人になるのだから、攻撃に特化しているのだろうか。一方で、左右のコックピットのいずれかでも撃ち落とされれば、たちまちバランスを失ってしまいそうだから、乗り込む3人のパイロットは文字通りの運命共同体となったことだろう。左右のコックピットは、中央部分を支点として上下に可動するようだが、分離した3つのコックピットから1機を操縦するのは相当な連携技術が要求されよう(それに、左右の座席は酔いやすそう)。

それにしても印象的なのは、紆余曲折あって離脱したトレボロウが、どこかすがすがしい様子であることだ。『ジュラシック・ワールド』を記録的大ヒットに導いたトレボロウが『スター・ウォーズ』大トリ、エピソード9の監督・脚本に起用されたのは2015年のこと。しかし2017年9月に突然の降板。トレボロウの脚本が受け入れられなかったとか、トレボロウの監督作『ザ・ブック・オブ・ヘンリー』(2017)の不振が懸念されたとか、さらにはトレボロウの人柄が原因だったと囁かれるなど、その背景は決して穏やかではなかったのだ。

ところがこのイベントでのトレボロウは、タイ・マローダーの模型を自ら持ってきて、自慢のオモチャを紹介するような、楽しそうな姿を見せている。「私にとっては素晴らしい思い出です。こういうことをやれたのは、初めから終わりまで信じられないような経験になりました。息子と一緒に『スター・ウォーズ』の船を作ることが出来た。」

あわせて読みたい

Source:Collider

Writer

アバター画像
THE RIVER編集部THE RIVER

THE RIVER編集部スタッフが選りすぐりの情報をお届けします。お問い合わせは info@theriver.jp まで。