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少年探偵、シロクマの相棒と消えたセグウェイを追う ─ Disney+映画『ティミー・フェイラー』米予告編、『スポットライト』監督最新作

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ディズニーの映像配信サービス「Disney+」より、期待のキッズ・アドベンチャー映画『Timmy Failure: Mistakes Were Made(原題)』の米国版予告編が公開された。どこか懐かしいテイストを現代の子どもたちに届けてくれる意欲作、ぜひチェックしてみてほしい。

同名のベストセラー作品を原作とする『Timmy Failure: Mistakes Were Made』は、“失敗(failure)”の名を持つ、無表情な変わり者の少年ティミー・フェイラーが主人公だ。

「どうしてここにいるのか分かるかい?」。カウンセラーはティミーに語りかける。「ここで話してくれたことは、外に洩らさないからね」。するとティミーは「じゃあ、虫はいないんだね」と尋ねた。「虫?」「盗聴器はないんだよね?」。そう、ティミーは探偵会社“トータル・フェイラー(Total Failure)”をシロクマの相棒・トータルと営んでいるのである。「僕、警察とは協力しないんだ」。

ティミーの愛車は、“フェイラー・モビール”と名付けられたセグウェイ。シングルマザーの母親が、教会でのくじ引きで勝ち取ってきたものだ。「これが僕の成功のカギだった……盗まれてしまうまでは」。怒る母親を前に、ティミーは「間違いが起きちゃった(Mistakes were made.)」とつぶやく。あくまで「間違いが起きた」のであって、ティミーが“失敗”したわけではないのである。とはいえ、愛車奪還はティミーにとっても急務だった。「フェイラー・モビールを見つけるのが第一だ!」とティミーは息巻く。

友人を巻き込んでの捜査は、周囲の大人たちや謎の忍者までも登場し、やがて大冒険に発展していく。「君の日常は大きくて、独特で、奇妙だね。自分のやってることが好きなら、そのために戦わないと」。語りかける校長先生の声が聞こえる中、ティミーの“日常”はさらにスケールアップしていく。「僕の名前は“失敗”、ティミー・フェイラー。名前で誤解されるんだ、だって僕は失敗しないから」

脚本・監督は『スポットライト 世紀のスクープ』(2015)でアカデミー賞脚本賞に輝いたトム・マッカーシー。硬派な作品のみならず、『カールじいさんの空飛ぶ家』(2009)や『プーと大人になった僕』(2018)でディズニー映画の脚本を手がけた経験を持つ稀代のストーリーテラーが、Disney+というプラットフォームで新作を放つ。

映画『Timmy Failure: Mistakes Were Made(原題)』は2020年2月7日、Disney+にて米国配信開始

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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