『タイタニック』公開前、ある女性がタイタニック号を舞台にした悲恋の脚本をたまたま執筆していた

ジェームズ・キャメロン監督による大ヒット映画『タイタニック』が1997年に公開される前、リズ・スミスという女性が、偶然にもタイタニック号を舞台にした恋愛映画の脚本を執筆していたと語っている。
『タイタニック』は、処女航海に出た豪華客船タイタニック号を舞台に、新天地に夢を抱く貧しい画家志望の青年ジャックと上流階級出身のローズが運命の出会いを果たして恋に落ちていく様子と、実際に起きたタイタニック号の沈没事故が描かれる名作だ。
米Inverseによれば、リズ・スミスさんは『タイタニック』が公開される前、タイタニック号の難破について綴ったトマス・ハーディの詩『トウェインの収束』にインスパイアされ、脚本を執筆していたとのこと。その内容はタイタニック号での航海中に、最終的に恋に落ちる裕福な少年と貧しい少女の物語だったという。
映画ではジャックが貧しくローズが裕福で、スミスさんの脚本とは男女の設定が逆になっているが、スミスさんのバージョンも客船と一緒に2人が沈んでいく展開で、『ロミオとジュリエット』のテーマに呼応する悲恋だったという。
スミスさんは自分の脚本と、キャメロン監督による映画のストーリーが偶然にも類似していることを認めつつも、『タイタニック』が大好きだと述べている。そして、スミスさんとタイタニック号を結び付ける奇妙な偶然はこれに留まらない。その後に彼女はタイタニック号の残骸を見つけた海洋学者、ロバート・バラードのために働くことになったというから、タイタニック号とは運命めいた深い縁があると言えそうだ。
Source:Inverse