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『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』にギャグシーンが必要だった理由 ― 「このシリーズには常にユーモアがあった」

ライアン・ジョンソン
Photo by Gage Skidmore https://www.flickr.com/photos/gageskidmore/6855052782/

映画『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』は、劇場公開されて以降、その内容に賛否が分かれつづけている作品だ。なかでもシリーズのファンで物議を醸したのは、いまや『スター・ウォーズ』へのカウンターとして存在するかのような『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』シリーズを思わせるようなユーモアの数々である。

本作の脚本・監督を務めたライアン・ジョンソンは、なぜこれほど周到にユーモアを織り込もうと考えたのか……。米メディアのインタビューにて、その目論みが本人の口から語られている。


注意

この記事には、映画『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』のネタバレが含まれています。

https://www.youtube.com/watch?v=z9zxunCma0g

ポー・ダメロン&ハックス、冒頭シーンの「ミッション」

『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』は、ポー・ダメロンがハックスを「ホグス」と言い間違えることにはじまり、数々のユーモアが仕掛けられた冒頭シーンから始まる。思わぬ幕開けに面食らったファンも多いだろうが、すべてはライアン監督の目論み通り。なぜ冒頭からユーモアを……というよりは、監督は“冒頭だからこそユーモアを”というスタンスでシーンの製作に臨んだようだ。

Vanity Fair誌のインタビューで、ライアン監督はユーモアの必要性について自身の思惑を語っている。

「(ユーモアは)僕にとって、すごく、すごく大切なものでした。映画を観ていて、『スター・ウォーズ』を観ていて楽しい部分ですしね。ハン・ソロとレイア、ルークが冗談を言いながらデス・スターを進むのを思い出します。(『スター・ウォーズ』には)常にユーモアがあったんですよ。
とりわけ(3部作の)第2作は、ダークな内容だという烙印を押されるものです。それに僕も、そうせざるをえない部分ではダークな内容になることがわかっていました。だから大切だったのは、楽しい映画にしますよ、ということを最初にきちんと宣言することだったんです。」

また米Deadlineのインタビューでは、ライアン監督が本作を楽しい映画、愉快な映画にしたいと考えていたことが語られている。「笑ってもいい映画なんだと示しておくことが、僕にとっては冒頭のちょっとした使命でした。」

すなわち監督にとって、ユーモアは『スター・ウォーズ』に常に存在してきたものであり、作品のトーンを決定するための重要な要素だったのである。しかし本作のワールドプレミアにて、ライアン監督は、冒頭シーンの上映にとても緊張したという。

「映画を一度も(一般に)試写していませんでしたし、10~15人以上と一緒に作品を観るのも初めてでした。ジョークが成功するかどうかは、大勢の前に出してみないとわからなかったんです。だから、笑ってもらえた時には本当に安心しましたよ。」

映画『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』は2017年12月15日より全国の映画館にて公開中

Sources: https://www.vanityfair.com/hollywood/2017/12/star-wars-last-jedi-rian-johnson-interview
http://deadline.com/2017/12/star-wars-the-last-jedi-rian-johnson-ram-bergman-interview-spoilers-deleted-scenes-lucasfilm-plans-1202227741/
Eyecatch Image: Photo by Gage Skidmore ( https://www.flickr.com/photos/gageskidmore/6855052782/ )

Writer

稲垣 貴俊
稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

THE RIVER編集部。「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。国内舞台作品の執筆・創作にも携わっています。ビリー・アイリッシュのライブに行きたい。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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