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『最後のジェダイ』を正史から外せ ─ スター・ウォーズ・ファン憤り、監督は「気にしない」「ほぼ肯定的な意見」

©Walt Disney Studios Motion Pictures ©2017 & TM Lucasfilm Ltd. 写真:ゼータ イメージ

銀河が真っ二つに割れた。

『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』は、公開されるや否やファンの間で賛否が大きく別れる超話題作となった。「神話の脱構築」「現時代のスター・ウォーズ」と絶賛する声が絶えない一方で、「伝説が壊された」「過去を否定された気持ち」として落胆・憤慨するファンも少なくない。


映画レビューサイトのRoten Tomatoesによれば、批評家による『最後のジェダイ』評価は『新たなる希望』タイとなる93%の好評価。一方で一般観客からのスコアは映画全作としては最低の56%の評価となった。

全米では公開後3日間で興行収入2億2,000万ドルを突破し、全世界で4億5,000万ドルを超えるロケットスタートを記録。2015年の『フォースの覚醒』に継ぐモンスター級の成績を収めた。ディズニー映画配給を統括するデイヴ・ホリス氏は、Deadlineの取材にも鼻高々だ。

「ライアン・ジョンソン監督とキャスト、ルーカスフィルムのチームは、スター・ウォーズでありながらも新鮮で、予想だにしない、新しものを届けてくれました。人と話したくなるような、謎を解きたくなるような、惹き込まれるようなものです。これぞ、誰も観たことのないスター・ウォーズなのです。

伝説を返して

光があれば影がある。『最後のジェダイ』に満足出来ないファンは、今作をスター・ウォーズのカノン(正史)から取り外すべきとの抗議活動を開始した。

「エピソード8は駄作だ」と憤るヘンリー・ウォルシュ氏は、オンライン署名サイトChange.org にて「ディズニーは『スター・ウォーズ エピソード8』をオフィシャル・カノンから撤回させよ」とのキャンペーンを開始した。同氏は、かつてディズニーがルーカスフィルムを買収した際に、それまで世に出ていた数多くの関連設定について「レジェンド」として事実上の撤回を行った前例を挙げながら、こう抗議する。

今作は、ルーク・スカイウォーカーとジェダイの伝説を完全に破壊した。私たちファンがスター・ウォーズを好きな理由の大部分を破壊した。やり直せるはずだ。30年分のストーリーを無かったことにしたように、我々はもう一度、『最後のジェダイ』を無かったことにするよう要求する。エピソード9を延期し、適切なエピソード8を作り直してほしい。ルーク・スカイウォーカーの伝説を、高潔さを、キャラクターを返して欲しい。

あなた方には以前にも苦しめられた。今こそお願いしたい。『最後のジェダイ』を認めないでくれ。こんなのやめてくれ。私たちが強く愛したものを、こんなふうに壊さないでくれ。私たちのヒーローを守ってくれ。」

2017年12月15日に開始されたこのキャンペーンは、5,000人の賛同者獲得を目標としており、記事公開時点(12月19日昼)時点でおよそ3,700人の賛同者が集まっている。

Across the Stars

『最後のジェダイ』に落胆するファンの声は、ライアン・ジョンソン監督の元に届いていないわけではない。監督は本作公開後のタイミングで新たにBusiness Insiderのインタビューに応じ、『最後のジェダイ』を鑑賞したファンから向けられる様々な意見をどう捉えているのか、その最新の胸中を明かした。

「僕はずっとスター・ウォーズのファンだから、まだ平気です。今回の経験でわかったことは、まず第一に、ファンはすごく情熱的だということ。(スター・ウォーズのことを)とても気にかけているし、たまにTwitterで僕を攻撃もする。でも、それは彼らがスター・ウォーズを気にかけていて、愛するものから期待していたものが得られずに辛いからなんですね。それは辛いでしょう。だから僕はファンがネガティブな反応を示したりTwitterで攻撃してきても、僕個人に向けられたものではないと思うようにしています。それでいいんです。僕の仕事はそういうものですから。」

ライアン監督は、『最後のジェダイ』制作の根本的な意図について、創造主ジョージ・ルーカスになぞらえて振り返る。

「ルーカスは(スター・ウォーズを)個人的に作っていた。ルーカスは”さて、ファンは何を観たいかな”と考えてスター・ウォーズを作ったわけじゃない。僕だって、もしファンが求めるものは何かを考えながら作ったて、たとえそれが魅力的なものになったって上手くいかなかったでしょう。”クソ野郎、スター・ウォーズをぶち壊しやがって”と罵られて、酷い映画になっていたでしょう。それこそ、誰も求めていないものですよ。」

なお、「これだけは言わせて」と加えるライアン監督は、「Twitterで僕に届いたファンの反応のうち、80-90%はすごく良いものですから。ファンからは喜びと愛をたくさん頂いています。ネガティブな反応は、ファンのごくごく一部分ですよ」と伝えている。

『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』は、2017年12月15日より公開中。

Source:http://www.businessinsider.com/star-wars-rian-johnson-interview-about-the-last-jedi-fan-backlash-2017-12
http://deadline.com/2017/12/star-wars-the-last-jedi-rotten-tomatoes-metacritic-imdb-users-cinemascore-posttrak-1202228837/
https://www.change.org/p/the-walt-disney-company-have-disney-strike-star-wars-episode-viii-from-the-official-canon

Writer

中谷 直登
中谷 直登Naoto Nakatani

THE RIVER編集長。ライター、メディアの運営や映画などのプロモーション企画を行っています。お問い合わせは nakatani@riverch.jp まで。

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