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『スター・ウォーズ / 最後のジェダイ』レイの出自は明かされるか?監督&デイジー・リドリーが語る ― フィンの過去に新事実判明か

©Walt Disney Studios Motion Pictures ©2017 & TM Lucasfilm Ltd. 写真:ゼータ イメージ

映画『スター・ウォーズ / フォースの覚醒』(2015)に始まった、『スター・ウォーズ』新3部作の大きな謎は主人公レイ(デイジー・リドリー)の出自である。彼女はどこで生まれ、どのように育ったのか、その力の起源は……。
ファンの間ではさまざまな憶測がなされていたが、続編『スター・ウォーズ / 最後のジェダイ』の物語は、“父親かもしれない”とも予想されるルーク・スカイウォーカー(マーク・ハミル)との対面から始まることになる。

かつて『スター・ウォーズ / エピソード5 帝国の逆襲』(1980)でルークの出自が告げられたように、3部作の2作目となる本作でレイの出自はすべて明らかになるのか……。エンターテインメント・ウィークリー誌は、この大きな問いかけに対するデイジー・リドリー&ライアン・ジョンソン監督の回答を掲載している。

謎は謎のまま……

「残念ながら」というべきか「やはり」というべきか、リドリーもジョンソン監督も、エンターテインメント・ウィークリー誌に対してレイの出自に関する大きなヒントは語っていない。新3部作の鍵を握る超重要情報であろうことは間違いないため、こんなところで明らかになるはずがないのだが……。

「(レイの出自とは)彼女にとって大切なものであるかぎり、僕にとっても大切なものです。」

こう語るのはジョンソン監督だ。監督はレイのモチベーションや、その出自の謎についてこう分析している。

「彼女にとって大切なのは、彼女の居場所がどこなのかということだと思います。物語の中で、彼女の存在を明確にするものは何なのか。前作(『フォースの覚醒』)で彼女は、その答えが過去でなく未来にあるのだと知りました。
しかし彼女は過去のヒーローと話すため、この島(アク=トゥー)にやってきています。[中略]彼女の中には、ある事実を知りたいという希望が消えていないんです。自分の所属するところはどこか、自分がいる場所はどこか。自分がどこからやってきたかということが、自分の向かうところを決めてくれるという思いにまだ囚われているんだと思います。」

その一方、レイの出自について「彼女が考えているほど大したことじゃないと思う」と冷静な姿勢を貫いているのは、なんとレイを体現するデイジー・リドリーだ。彼女自身の哲学も交えながら、リドリーはレイの内面や『スター・ウォーズ』シリーズの特徴をこう説明する。

「誰でも常に答えを探すことができるけど、それ(答えを見つけること)は残りの人生を楽にすることじゃない。“自分の両親が誰なのかわかったら、すべてが見えてきた”ってことはないんですから。特に『スター・ウォーズ』の世界ではね。」

リドリーがこう話しているように、『スター・ウォーズ』において親子関係とはとりわけ複雑なものだ。アナキン・スカイウォーカーは優れた母親を持ちながらダース・ベイダーになり、一方でその子供であるルークとレイアは真っ当に育ったが、レイアとハン・ソロの子であるカイロ・レンは……。
しかしリドリーは、こうした“わかりづらさ”こそが『スター・ウォーズ』の面白さだと考えているようである。

「あまり型にはまっていないところが素晴らしいと思います。誰が善人で、誰が悪人なのか。“なんてこと、あの人たちが悪の道に落ちてしまう!”なんて言わなくていい。悪役たちにも良い決断をする余地はいつもあって、その逆もしかりですよね。そういうことが両親にはまったく関係ないかもしれないし、あるいはすべて関係しているかもしれないんです。」

フィンの過去も少しずつ解明される?

『スター・ウォーズ』新3部作において、レイの出自と同じくらい謎を秘めているのがフィン(ジョン・ボイエガ)の過去だ。つまり今後の物語では、出生をめぐる謎がレイとフィンの両方で展開していくことになるはずだが、『最後のジェダイ』ではフィンの過去がすべて明かされることもなさそうだ。
しかしボイエガは、『最後のジェダイ』では『フォースの覚醒』以上にフィンの過去が示されることを示唆している。

「(フィンの過去は)エピソード8では深く描かれません。でも彼は間違いなく過去に問題を抱えているんです。それがどんな風に展開するのかはわからないですけど。
(『最後のジェダイ』では)彼の過去や、彼がどこからやってきたのかをさらに知ることになります。もしかすると、彼がなぜ(脱出するという)決断をしたのかも。僕も楽しみですよ。なぜストーム・トルーパーとして元々いた場所を脱出しようと決めたのか、その疑問は解決されるべきですからね。」

こうした言葉からは、すべての謎が解き明かされるのは『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』になるであろうことがうかがえる。きっと『最後のジェダイ』では、物語が解決に向かいながらも、きっと新たな謎や疑問が周到に仕掛けられることになるだろう。解決されるかされないかよりも、むしろ重要なのは“物語がどこまで進むのか”ということかもしれない。

映画『スター・ウォーズ / 最後のジェダイ』は2017年12月15日より全国ロードショー

Source: http://ew.com/movies/2017/08/11/the-last-jedi-rey-family/
©Walt Disney Studios Motion Pictures ©2017 & TM Lucasfilm Ltd. 写真:ゼータ イメージ

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中谷 直登Naoto Nakatani

THE RIVER創設者。代表。運営から記事執筆・取材まで。数多くのハリウッドスターにインタビューを行なっています。お問い合わせは nakatani@riverch.jp まで。

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