『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』スノークの過去、俳優は「全て知っている」「彼は苦しみを抱えている」

映画『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』(2015)で初登場したファースト・オーダーの最高指導者スノークとは、シリーズ最新作『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』を控えた今もなお謎が深まり続けている存在だ。最新の予告編ではその姿をついに現したが、その過去には何が隠されているのか、その内側にはいかなる欲望と感情が秘められているのか、人物像の全貌はほとんどわからない。
このスノーク役をモーションキャプチャーで演じているのは、『ロード・オブ・ザ・リング』3部作(2001-2003)のゴラム役を演じ、『キング・コング』(2005)『GODZILLA ゴジラ』(2014)ではタイトルロールを、リブート版『猿の惑星』3部作(2011-2017)でシーザー役を務めたアンディ・サーキスだ。今やハリウッド屈指のモーションアクターである彼は、CG表現を超えてその熟練した演技をスクリーンに表出させる。
米IGNによると、多くの出演者がストーリーのキモを知らされないほどの秘密主義で知られる『スター・ウォーズ』の製作現場において、なんとアンディはスノークの過去を「すべて知っている」という(米IGN)。海外メディアのインタビューで、彼はその役づくりの一端を明かした。
スノークを支える名優の思考
『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』で、スノークが少ない出番ながらも観客に強い印象を残したのは、アンディによる独特の発声方法によるところが大きいだろう。ではアンディにとって、スノークの声はゴラムやシーザーのそれとはどう異なるのだろうか? 米Business Insiderの取材で、彼は役づくりの経緯と自らの思考を語っている。
「(『フォースの覚醒』で)J.J.エイブラムスと初めて仕事をした時に、キャラクターをどんどん作っていったんです。何度も変わっていきましたね。でも大切なのは、彼が苦しみを抱えていること、攻撃的であること、感情的であることでした。
スノークは(後頭部に手を当てて)ここがすごく大きいし、また頭の前面には大きな傷跡があります。それが分裂の表れなんだと思ったんですよ。頭に裂け目があり、喋るとすごく痛くて、それでもすごく傲慢だという。深い傷を負いながら、なおも隠そうとしている弱さがある。それが私の演じようとしていたことなんです。」
やはりスノークの過去には、やはり何かしらの“傷”があり、そこに重大な秘密が眠っているようだ。『フォースの覚醒』以降、すでに世界中のファンがその真実を推測しているが、どうやら『最後のジェダイ』でもまだ過去は明かされそうにない。ライアン・ジョンソン監督は、すでに「(物語に)必要なぶんだけスノークを知ることになりますよ」と話しているのだ。
アンディは、『最後のジェダイ』でスノークとカイロ・レンの関係がどうなるのか、スノークにとってレイの存在にはどんな意味があるのかという点についてこのように語っている。
「私が言えるのは……みなさんには心当たりがあると思う、ということだけですね。」
ただし彼は、『最後のジェダイ』という作品について、同時に「プロットやストーリー、緊張感には本当に驚かされると思います」とも述べている。関係者の証言が飛び出すほどに予想がつかなくなっていくシリーズ最新作、その公開まであと2ヶ月だ。
映画『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』は2017年12月15日より全国ロードショー。
Sources: http://www.ign.com/articles/2017/10/14/star-wars-actor-andy-serkis-says-new-trailer-nails-the-last-jedis-tone-and-feel
http://www.businessinsider.com/andy-serkis-snoke-voice-in-star-wars-2017-10
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