なぜ『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』のコードネームは「スペース・ベアー」だったのか?納得の理由が明らかに

筋金入りのスター・ウォーズ・ファンであれば、『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』のワーキング・タイトル(製作中にスタッフの間のみで呼び合われるコードネームのようなもの)が『スペース・ベアー(Space Bear)』であったことは、マニア度を測るクイズとして出題されたとしても即答できるはずだ。では、なぜ『スペース・ベアー』の名前に決まったのか、そこに込められた意味合いまで尋ねられたら、どうだろうか。

この記事を読み進めれば、将来そんなクイズに出くわしたとしても安心だ。『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』制作陣が、ワーキング・タイトル『スペース・ベアー』名付けの経緯を語った。話によると、この仮題にはブラッド・ピット主演のアメリカ映画『レジェンド・オブ・フォール/果てしなき想い』(1994)が関係しているのだという。

注意

この記事には、映画『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』のネタバレ内容が含まれています。

20世紀初頭、第一次世界大戦に翻弄される三兄弟と家族・恋人の悲哀やすれ違いを描いた映画『レジェンド・オブ・フォール  果てしなき想い』で、ブラット・ピット演じた主人公のトリスタンは数々の悲劇に疲弊して放浪の旅に出る。ルーカス・フィルムのストーリー・グループは、『最後のジェダイ』ルーク・スカイウォーカーの物語を掘り下げる中で、ささいな雑談としてルークとトリステンを重ねる瞬間があった。ルーカス・フィルムのレイン・ロバーツ氏はこう明かす。

「ルークはどのように退いて、なぜ俗世を離れたのだろうかと話し合っていて、それって『レジェンド・オブ・フォール』のラストでトリスタンが森に入っていくところみたいだね、という話になったんです。でも、トリステンはそこで熊(ベアー)にやられちゃうんですよね。」

トリスタンは森の中で、長年の宿敵だった熊と戦い、命を落とす。レイン氏によれば、そこにいた誰かが「つまりルークはスペース・ベアーってことだ」と閃き、ワーキング・タイトルは『スペース・ベアー』に決定したということである。製作に深く携わるパブロ・ヒダルゴも「ルークは自分の熊を探さなければならない。それがこの映画のコードネームになりました」と認める。「ライアン(・ジョンソン監督)だったと思うんですが、スター・ウォーズのロゴのフォントでホワイトボードに”SPACE BEAR”と書いて、それが内部の人たちで定着したんです。」

 

レイン氏は、「ルークが熊なら、レイはゴルディロックスだよね」と加える。いよいよややこしくなってきた読者のために説明すると、ゴルディロックスとはイギリスの童話「3びきのくま」主人公の女の子。森の中で3匹のくまの家に迷い込んだ女の子が、留守中に勝手にくつろいで眠ってしまう。そこにくまたちが帰ってきて、互いにびっくり仰天するというストーリーだ。

少々こじつけな気もするが、パブロ・ヒダルゴによれば『最後のジェダイ』のキャラクターにはそれぞれ熊がらみのコードネームが与えられているという。たとえばヨーダは「ベビー・ベアー」と呼ばれていたそうだ。キャラクターをこうしたコードネームで呼び合うことを、スタッフらはユーモアの一貫として楽しんだのだという。

ルークが自身にとっての「熊」、つまり放浪の旅をその人生もろとも終わらせる存在を見つけなければならないというテーマをワーキング・タイトルに題していた『最後のジェダイ』、物語がいかにルーク・スカイウォーカー伝説の終焉に重きを置いていたかが窺い知れるバックストーリーだ。

Source:https://youtu.be/p09c0MXDxto

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THE RIVER編集長。ライター、メディアの運営や映画などのプロモーション企画を行っています。お問い合わせは nakatani@riverch.jp まで。

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