【ネタバレ】「THE LAST OF US」第6話で語られなかったトミーの過去、ガブリエル・ルナが明かす

この記事には、「THE LAST OF US」第6話『親族』のネタバレが含まれています。

「THE LAST OF US」でガブリエル・ルナが演じるトミーの初登場は、第1話でジョエルと娘・サラ(ニコ・パーカー)が朝食をとるシーンだ。その夜パンデミックが発生し、トミーはジョエル&サラと協力して町から出ようとする。サラが兵士に撃ち殺される場面にも居合わせたが、それ以来しばらく登場していなかった。しかし、第4話ではジョエルの口から、パンデミック後に兄弟そろってボストンへ行ったこと、のちにトミーはマーリーンの誘いでファイアフライに入り、現在は単独行動していることが明かされていた。
第6話では、ついにジョエルとトミーが再会。会話の中で、以前ふたりの間に何かあったことが示唆される。生き延びるため人殺しをしていたようだが、ただ単に敵と戦って殺したわけではなさそうだ。ルナによると、それは「精神的ダメージを与える」ような残虐行為であり、トミーはその行為を許せなかったのだという。「彼らしくない。彼にそんな自分勝手な殺人はできません」。
またルナは、ボストンに着いた頃のトミーの状況について「暴力と不信感が増すばかりでした。彼(トミー)は自分のスキルや戦いへの欲求を生かし、生命や喜び、生きる理由を取り戻せる場所を探さなければならなかったのです」と説明。その後、人を救うためファイアフライに入ったはずのトミーだが、暴力の終わりがないことに気づいたという。「そしてある時、彼は殺人がなくならないことに気づきます。それどころか、おそらく指数関数的に増えているのです」。

さらに、ファイアフライのリーダー・マーリーン役のマール・ダンドリッジとは、トミー&マーリーンの関係について話し合ったそう。ふたりは仲間以上の関係にあったものの上手くいかなかったのだろう、とルナは予想する。
「彼(トミー)とマーリーンにはちょっとした関係があったと思います。彼女がボストン隔離地域のファイアフライのリーダーとして多大な責任を負うことになったとき、恐らくうまくいかなかったのでしょう。トミーが自分の道を歩むきっかけになったかもしれません。」
第6話の酒場のシーンでは、兄弟の会話が口論に発展する中、トミーはもうすぐ父親になることをジョエルに打ち明ける。ルナによると同シーンの撮影前日、第6話でメガホンをとったヤスミラ・ジュバニッチ監督、ジョエル役のパスカル、ルナの三人は丸一日かけてリハーサルを行ったそう。その際にルナ&パスカルは、シーンの「再構築」を行ったという。
「そのとき、ペドロ(・パスカル)と僕はシーンを完全に描き直したんです。(脚本は)一文字も変えていませんよ。このシーンの展開を再構築したのです。(クリエイターの)クレイグ(・メイジン)は紳士的で素晴らしいアーティストなので、“この方がいい”と言ってくれました。最終的に僕は勇気を出してジョエルに立ち向かい、自分が父親になるという、非常に喜ばしいけど彼(ジョエル)が傷つく可能性のあることを伝えます。(再構築したおかげで)この一連の流れがしっくりくるようになりました。」
その結果だろうか、同シーンからは“兄弟”としてのふたりのケミストリーが垣間見られるようだ。実際にルナもこう語っている。「ペドロと僕は兄弟になりきって、兄弟らしく笑ったり、冗談を言ったり、からかったり、そして最後にはケンカをしたのです」。
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Source:Entertainment Weekly