『The Last of Us』ドラマ版から「チェルノブイリ」監督が離脱 ─ 後任者はカンヌ受賞のロシア人若手監督

傑作サバイバル・アクションゲーム『The Last of Us(ラスト・オブ・アス)』のドラマ版から、監督に就任していた「チェルノブイリ」(2019)のヨハン・レンクが離脱したことがわかった。米The Hollywood Reporterが報じている。
ゲーム『The Last Of Us』は、人間を凶暴化させる寄生菌の感染拡大によって荒廃したアメリカを舞台に、娘を失った主人公ジョエルと少女エリーのサバイバル・ストーリー。ドラマ版のストーリーはゲームに基づくものとなり、2020年にリリースされた続編『The Last of Us Part II』要素が含まれる可能性もあるという。
もともとレンク監督はシリーズのパイロット版を手がける予定で、実現していれば、脚本・製作総指揮のクレイグ・メイジンとは「チェルノブイリ」に続く再タッグとなっていた。ただし複数の企画を控える多忙ぶりゆえ、レンクはスケジュールの都合で離脱に至ったという。
レンク監督に代わって、パイロット版監督の後任者には、ロシア出身の若手監督カンテミール・バラゴフが就任。名匠アレクサンドル・ソクーロフに師事したのち、2019年の『Beanpole(英題)』でカンヌ国際映画祭「ある視点」部門の監督賞に輝いた才能だ。同作は第92回アカデミー賞外国語映画賞のノミネート候補にも選ばれていた。
脚本・製作総指揮はクレイグ・メイジンのほか、ゲーム版のクリエイティブ・ディレクターであるニール・ドラックマンが務める。そのほか製作総指揮として、「ゲーム・オブ・スローンズ」(2011-2019)「チェルノブイリ」のキャロリン・ストラウス、ゲームを開発したNaughty Dogのエヴァン・ウェルズ、PlayStation Productionsのアサド・キジルバッシュ&カーター・スワンが就任した。
ドラマ「The Last of Us(原題)」は米HBO局にて放送され、本国ではHBO Maxでも配信される。
Source: The Hollywood Reporter