Menu
(0)

Search

「THE LAST OF US」撮影現場では「ゾンビ」と言ってはいけないルールがある

THE LAST OF US
©2022 Home Box Office, Inc. All rights reserved. HBO® and all related channels and service marks are the property of Home Box Office, Inc.

人気サバイバル・アクションゲームの実写化ドラマ「THE LAST OF US」の撮影現場では、“ゾンビ”というワードが禁句扱いになっていたようだ。シーズン1で計4エピソードの撮影監督を務めたエベン・ボルターが、米The Creditsに明かしている。

撮影現場でZワード(=ゾンビ)を言うのは禁じられていました。禁止用語のようなものだったんです」と語ったボルター。その理由として、本作がゾンビドラマではなくヒューマンドラマであることを挙げた。

「彼らは感染者です。我々はゾンビ番組をやっているわけではありません。もちろん、緊張感を高める演出やジャンプスケアはありますが、番組の本質はキャラクターたちです。感染者は彼らが対処しなければならない障害物なのです。」

「マンダロリアン シーズン3」「アソーカ」解説

本作は、寄生菌の感染爆発によって文明が崩壊した世界で、生存者のひとり・ジョエル(ペドロ・パスカル)と、寄生菌の抗体を持つ少女・エリー(ベラ・ラムジー)の危険な旅路を描く物語。謎の寄生菌に侵された人間は総称して“感染者”と呼ばれ、他の人間を襲いかかり菌を感染させる。その形態は感染の段階によって異なり、第3段階は“クリッカー”、第4段階は“ブローター”など、それぞれ名前が与えられている。

もっともゾンビの定義は「何らかの力によって死体のまま蘇った人間」。これは「THE LAST OF US」の感染者にも当てはまりはするが、ファンなら“ゾンビ”禁句のルールに従いたいところである。

ちなみに、同じく頑なに「ゾンビ」と言わないドラマ作品には、「ウォーキング・デッド」(2010-2022)がある。同作では“ウォーカー”をはじめとして、“dead(死人)”、“rotter(腐人)”、“biter(噛む者)”など、“ゾンビ”以外の様々な呼び名が用いられている。人間を襲う死者がはびこる世界を舞台にしていても、「THE LAST OF US」や「ウォーキング・デッド」のように人間ドラマを重視した作品は“ゾンビ”という言葉を避けたい傾向にあるのかもしれない。

Source:The Credits

Writer

アバター画像
KyokoKyoko Okajima

アメリカ留学、大手動画配信サービスの社員を経て、ライターに転身。海外ドラマが大好きで、永遠のNo.1は『ブレイキング・バッド』と『ベター・コール・ソウル』。

Ranking

Daily

Weekly

Monthly