『The Last of Us』ドラマ版、脚本家が実写化への恐怖明かす ─「ファンから怒りや批判を受けるのではないかと」

サバイバルアクションゲームの決定版とも称される名作『The Last of Us』。HBOにてドラマシリーズ化企画が進行中だが、脚本・製作総指揮を務めるクレイグ・メイジンは、本作の製作にあたり恐怖に感じていることがあるようだ。
ゲーム作品が実写化される際には、いかに原作の世界観が尊重されるかが評価を左右する鍵となっており、過去には不評を買ってしまった作品もある。Scriptnotes podcastにてクレイグ・メイジンは「ゲームコミュニティはシャイな存在ではありません。(作品を)好きな人はいれば、同じくらい嫌いな人もいるし、同じくらい無視もされます」と話している。
ファンの作品に対する愛情深さは素晴らしいものであるとしながらも、オリジナルゲームシリーズのクリエイティブ・ディレクターであり、実写版で脚本・製作総指揮を務めるニール・ドラックマンとは、実写化の脚色について話し合っているときに「怒りや批判を受けるのではないかという恐怖に駆られていました」とメイジン。とはいえ、「何をやっても気に入らない方は必ずいます」と全員が納得する作品には出来ないと続けている。
またメイジンはネット上の意見に左右されるのではなく、目の前にある作品と向き合うことが最も重要なことであるとも話している。「そうすればきっと彼らも作品を愛してくれます。だから、自分が恐れていることに向き合うのです。ネットが勝つことを許してはなりません」。
『The Last of Us』ドラマ版は、2021年7月初旬に撮影が開始されており、2022年6月8日に終了する見込み。2021年9月下旬には、人間を凶暴化させる寄生菌の感染爆発により荒廃した米国で、娘を失った主人公ジョエル(ペドロ・パスカル)と、寄生菌の抗体を持つ少女エリー(ベラ・ラムジー)、ふたりの姿を捉えた画像が公開されていた。
この画像にはふたりの後ろ姿のみが写し出されていたが、コスチュームやバックパックはオリジナルゲームとほぼ同じで、その再現度の高さに息を呑んだ方も多いだろう。ドラックマンもまた、衣装を着たふたりを撮影現場で初めて見たとき、「ジョエルとエリーだ!」と衝撃を受けたそうだ。
ドラマのシーズン1は、ゲームの1作目に基づいた内容になっており、キャストにはパスカルとラムジーのほか、ガブリエル・ルナがトミー役、ニコ・パーカーがサラ役として名を連ねており、マール・ダンドリッジがゲームにつづきマーリーン役を続投する。製作費は、1話あたり10億円以上とも伝えられており、本作への期待値が高まるばかりだ。
「The Last of Us(原題)」は、HBO&HBO Maxにて米国放送・配信予定。放送開始日は不明。
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Source: Scriptnotes podcast , Gamesrader+ , Reddit