『The Last of Us Part II』開発に『Ghost of Tsushima』制作会社が協力していた ─ シアトルの再現や、馬のモーションキャプチャーで

Naughty Dogによるアクションゲーム『The Last of Us』の続編『The Last of Us Part II』は、『inFAMOUS』『Ghost of Tsushima』などで知られる制作会社「Sucker Punch Productions」から協力を得て開発されていたようだ。
『The Last of Us Part II』は、アメリカ・シアトルを中心に物語が展開された作品。まるで実写映像を観ているかのように緻密に構築されたシアトルは、その場所の空気感や生活感さえも伝わってくるほどの再現ぶりだった。そんな本作では、Sucker Punchが開発に直接参加したわけではないが、Naughty Dogを助けるために資産を共有していたのだという。
Game Informerのインタビューにて、Naughty Dogの社長であるエヴァン・ウェルズは、「『The Last of Us Part II』は開発の初期段階から、シアトルを舞台にすることが決まっていましたし、『Infamous: Second Son』でSucker Punchがシアトルをモデル化することに成功していたことも知っていました」と当時を振り返っている。『Infamous: Second Son』は、超能力を得た男を主人公としたオープンワールドゲームで、シアトルの広大な街並みが緻密に表現されていたことでも話題を呼んだ一作だ。
『Infamous: Second Son』がリリースされる前に、Naughty Dogは「“アセットをそのまま使用するつもりはありませんが、その空間をいち早く体験してみたいので、アクセスさせていただけませんか?”」と、Sucker Punchに直々に協力依頼を出していたという。Sucker Punchは快く受け入れてくれたようだ。「“もちろんです”と言ってくださり、実際に送ってくれました。そのおかげで我々は環境をすぐに整えることが出来たので、本当に助かりました」。
また、『The Last of Us』のクリエイティブ・ディレクターであるニール・ドラックマンによると、『Ghost of Tsushima』が制作されている際にも、Naughty DogとSucker Punchは互いに協力し合っていたのだという。「『The Last of Us Part II』で馬のモーションキャプチャーをやろうとしていて、その方法を模索していたところ、“(『Ghost of Tsushima』でも)同じことをやろうとしています。協力して二倍素晴らしいものにしましょう”と提案してくれました」。『The Last of Us Part II』と『Ghost of Tsushima』は2020年に発売され、いずれもその圧倒的な表現力で世界中から大絶賛されている。
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Source:Game Informer