アカデミー主演女優賞ノミネート作『To Leslie トゥ・レスリー』6月23日日本公開決定 ─ アンドレア・ライズボロー圧巻の演技に絶賛集まる

第95回アカデミー賞主演女優賞にノミネートされたアンドレア・ライズボローの主演作『To Leslie(原題)』が『To Leslie トゥ・レスリー』の邦題で、2023年6月23日より日本公開されることが決定した。
ライズボロー演じるシングルマザーのレスリーが、ある日宝くじに高額当選す(19万ドル、日本円で約2500万円)。しかし、数年後には酒に使い果たしてしまい、失意のどん底に陥ってしまう。6年後、行き場を失ったレスリーは、かつての友人ナンシー(アリソン・ジャニー)とダッチ(スティーブン・ルート)のもとへ向かうが、やはり酒に溺れ呆れられてしまう。そんな中、スウィーニー(マーク・マロン)という孤独なモーテル従業員との出会いをきっかけに、後悔だらけの過去を見つめ直し、母親に失望した息子のためにも、人生を立て直すセカンドチャンスに手を伸ばしはじめるという物語だ。
主演ライズボローの真に迫る演技が絶賛され、グウィネス・パルトロー、シャーリーズ・セロン、エイミー・アダムス、ジェーン・フォンダ、ローラ・ダーンら演技派俳優たちの間で瞬く間に称賛の輪が広がった。ケイト・ウィンスレットは「私の人生で見た中で最も素晴らしい演技のひとつ」と絶賛。また、本年度同じく主演女優賞にノミネートを果たしたケイト・ブランシェットは、全米批評家協会賞の受賞スピーチで恣意的な演技賞で最も見過ごされている演技の一つとしてアンドレア・ライズボローを挙げるなど、ハリウッド俳優から熱い支持を受けている。
米映画批評サイトRotten Tomatoesでは98%の満足度、さらにAUDIENCE SCOREも85%を獲得し、演技、作品評価ともに鑑賞者から広く共感を呼んでいる。(※2022/10/11時点)
2022年10月に米公開された本作は、単館公開で興行成績も2万7000ドル(約350万円)と規模が小さく、大規模なPRキャンペーンを行う予算もなかったため前哨戦や下馬評ではあまり注目されていなかった。しかし、作品に感銘を受けたハリウッド俳優たちが上映会の開催や、SNSでの投稿など、アンドレア・ライズボローの真に迫る演技を次々と絶賛。旋風が巻き起こったことで、ついにはアカデミー賞主演女優賞へのノミネートを果たし、賞レースに躍り出ることになったのだ。

監督はドラマ「ベター・コール・ソール」(2015 -)や「13の理由」(2017 – 2020)、「ハウス オブ カード 野望の階段」(2013 – 2018)などの重厚で良質なドラマを手がけてきたマイケル・モリス。本作が長編映画デビューとなる。
共演者には 『アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダル』(2017)でゴールデングローブ賞 助演女優賞とアカデミー助演女優賞を受賞したアリソン・ジャネイ、「GLOW ゴージャス・レディ・オブ・レスリング」(2017 – 2019)マーク・マロン、『フロッグ』(2021)オーウェン・ティーグなど、演技派俳優が揃っている。
『To Leslie トゥ・レスリー』は2023年6月23 日(金) 角川シネマ有楽町ほかにて全国ロードショー。
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