実写「ONE PIECE」、尾田栄一郎が手描きイラストで指示を出している ─ 「ファンタジーであることを忘れないで」と何度もアドバイス

Netflixの実写版「ONE PIECE」の製作過程では、原作者の尾田栄一郎氏が直筆のイラストで指示を出しているという。シーズン2の共同ショーランナー・脚本家のジョー・トラッツが、その詳細をWhat’s on Netflixのインタビューで語った。
実写シリーズの製作総指揮を務める尾田氏について、「名ばかりのプロデューサーではない。本当に積極的に関与してくれている」とトラッツ。漫画『ONE PIECE』の週刊連載の傍ら、「これほど多くの時間を割いてもらえているのは幸運なことであり、決して当たり前だとは考えていません」と語る。
「しかし、この世界観とキャラクターたちについて、彼以上に熟知している人はいません。だから、彼が脚本を読んでフィードバックをくれたら、僕たちはその内容に応える。応えないのは愚かなことです。彼の洞察力は完璧で、直感も非常に優れていますから。」
尾田氏からのフィードバックは、脚本に直接イラストを描きこむ形で提供されるという。
「彼は直接(脚本に)絵を描いてくれるのですが、尾田先生の手描きなので本当にクールなんです。彼はまさにビジュアルシンカー(視覚思考者)です。リトルガーデン(シーズン2第4話・第5話)の脚本では、各エピソードが漫画の中でどう交差するかを視覚的に示したストーリーマップを描いてくれました。」
特に印象的なフィードバックの一つは、「僕たちが語っているのは、“ファンタジー”であることを忘れないで」という言葉だそう。トラッツは「彼が何度も伝えてくれた、本当に素晴らしいアドバイス」としたうえで、「本作は実写ドラマであり、この世界観を信じてもらえるようリアリズムを持たせている部分もありますが、それでもやはり“ファンタジー”なのです」と語る。
その象徴的な例が、喋るトナカイのトニートニー・チョッパーだ。尾田氏自身も公式ポッドキャストで言及していた通り、「超リアルな表現もできましたが、尾田先生は当初から一貫して、“ぬいぐるみをイメージして”と話していました」とトラッツ。その背景には「かわいさ」の表現だけでなく、「人の心を動かす」という意図もあったようだ。
「“リアリズム”と“童話のような愛らしさ”のどちらを優先するかという議論の中で、彼は常に“最も人の心を動かすものを選ぶべきだ”と考えていました。超リアルなトナカイは、子供の頃に持っていたぬいぐるみのような存在ほど、人の心を動かすことはできないかもしれません。」

さらに、シーズン2最終話に登場する“桜の木”にも言及。雲を“桜”、山を“幹”として表現するには、「山に浮かぶ雲を現実的に描くか、木が持つ詩的な雰囲気を強調するかを選ぶことになる」と説明。その際に尾田氏から受けた「詩的に表現して」というアドバイスを「肝に銘じておきたい」と語っている。
Netflixシリーズ「ONE PIECE」シーズン2は配信中。
▼ 「ONE PIECE」の記事

実写「ONE PIECE」シーズン8まで続く想定 ─ 尾田栄一郎と製作陣が見解を合わせる 「実写で必ず描きたいストーリーがある」 
「ザ・ボーイズ」シーズン5、なぜか『ONE PIECE』隠しオマージュ登場 ─ 東映アニメーションも反応 謎の遊び 
「ONE PIECE」実写ニコ・ロビン登場シーンはマーベル「ザ・ディフェンダーズ・サーガ」の影響 廊下での格闘シーンです 
「ONE PIECE」はアニメの実写化ではなく、漫画の実写化である ─ 「アニメ版の権利を持っていません、漫画の権利です」 「漫画こそがオリジナルの原作」 
実写「ONE PIECE」シ-ズン3、2027年配信決定 ─ アラバスタ編の後半展開、「火拳のエース」も登場へ 原題は「ザ・バトル・オブ・アラバスタ」
Source:What’s on Netflix



























