「二酸化炭素で呼吸した」トム・クルーズ、『ミッション・インポッシブル/ファイナル・レコニング』で極限潜水スタントに挑戦

君は二酸化炭素で呼吸したことがあるか。トム・クルーズにはある。
人気スパイ・アクション最新作『ミッション・インポッシブル/ファイナル・レコニング』で、トムは水中でも命がけのスタントに挑戦。潜水艦の残骸に文字通り“潜入”するシーンでは、特注のスーツとマスクを装着して撮影に臨んだ。予告編でも見られるように、マスクにはライトがついており、水中でもトム本人が演じていることがはっきりわかるようになっている。
英Empireによると、イーサン・ハントが激流に巻き込まれるスタントのため、撮影は850万リットルもの巨大水槽を回転させて行われた。あまりにハードな撮影ゆえ、スーツとマスクは低酸素症に陥るまでの10分間ずつしか装着できない。「自分の二酸化炭素で呼吸しているんです。二酸化炭素は体内に蓄積され、筋肉に影響を及ぼす。すべてを克服しながら演じるんです」とトムは言う。
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過去作を手がけ、トムが絶対の信頼を寄せるクリストファー・マッカリー監督も、本作の危険な撮影については「脳みそが溶けるようなスタントが、この映画にはある」「ストレスを考えると本当に吐きそうになる」と語ったほど。潜水シーンも「非常に難しく、恐ろしかった」というが、最大の問題は、これがあくまでも映画の撮影であり、トム・クルーズを追い込むための仕掛けではないということだ。
「彼(トム)は瓦礫でいっぱいの回転セットに入るわけです。僕たちの仕事は、その環境をできるだけカオスに、めちゃくちゃに見せる方法を見つけること。しかも何度も繰り返すことができ、トムがうまくやり遂げて、生きて帰ってこられる方法で。」
ちなみにトム、空中のスタント撮影では「気絶したことも何度かあった」そう。“生きて帰ってこられる”とはいえ、いつでも無事とは限らないらしい。
映画『ミッション:インポッシブル/ファイナル・レコニング』は2025年5月23日、日米同時公開。
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Source: Empire