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『トップガン マーヴェリック』バーのシーンはエドガー・ライト監督が選曲していた

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大ヒット・スカイアクション映画『トップガン』の続編『トップガン マーヴェリック』では前作へのオマージュが感じられるバー・シーンが印象的だったが、その場面で使われていた一曲を選んだのは、『ベイビー・ドライバー』(2017)『ラストナイト・イン・ソーホー』(2021)などで知られるエドガー・ライト監督なのだという。

The Hollywood Reporterのインタビューに登場したライトが、「『トップガン マーヴェリック』ではバー・シーンで、フォグハットの曲『スロー・ライド』を提案されたそうですね。世界的な映画製作者が作品を練ったり試している段階で、自分の意見を求められることについて、どう思いますか?」と質問されて答えている。

「『トップガン マーヴェリック』を最初に観たのは2020年でした。クリス(クリストファー)・マッカリー(監督)とトム・クルーズが観せてくれたんですが、レディー・ガガの曲以外は、ほとんどリリースされている曲だったんです。

フォグハットに関しては、彼ら(製作チーム)は曲が必要だった。クリス・マッカリーから、“『トップガン マーヴェリック』のバー・シーンに新しい曲が必要なんだ。何か思いつくかな?”という夢のようなテキストを受け取って、僕は“45分待ってください!”という感じでした。今も、“Maverick Bar(マーベリック・バー)”というプレイリストがSpotifyにあるんじゃないかな(編注:Spotify上でそれらしきプレイリストは見つけることができない)。だから、そういうのが僕にとっては楽しいんですよ。」

ライトは、マッカリーから意見を求められて非常に光栄に思っている様子だ。「人に何かを見せたいと言われるのは凄く嬉しいことだし、僕も自分の映画ではそうしています。大抵は、自分の意見をズバっと言ってくれる人を(試写に)招待しますよね。時には耳が痛いことを言われることもありますが、心から尊敬する人から聞きたいものです」とも語っている。

ちなみにライト監督の作品では、バーやパブが重要な役割を担っている。サイモン・ペッグ&ニック・フロストW主演の“スリー・フレーバー・コルネット3部作”の1作である『ワールズ・エンド 酔っぱらいが世界を救う!』(2013年)は、“パブ・クロール(パブのハシゴ呑み)”がテーマだ。残りの『ショーン・オブ・ザ・デッド』(2004)『ホット・ファズ -俺たちスーパーポリスメン!-』(2007年)でも、パプのシーンが数多く登場している。『ラストナイト・イン・ソーホー』でも、パブが象徴的な役割を果たした。『ベイビー・ドライバー』など、楽曲センスの良さでも知られるライトに、マッカリーは選曲の意見を訊くために白羽の矢を立てたのではないだろうか。

Source:The Hollywood Reporter

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Hollywood

ロサンゼルスに11年在住していた海外エンタメ翻訳家/ライター。海外ドラマと洋画が大好き。趣味は海外旅行に料理と、読書とキャンプ。