【ネタバレ】『トップガン マーヴェリック』監督、ヴァル・キルマーとの撮影の感動が「忘れられない」

この記事には、『トップガン マーヴェリック』のネタバレが含まれています。
ヴァル・キルマーとトム・クルーズの感動の再会

36年ぶりとなる続編『トップガン マーヴェリック』で、米国のエリート・パイロットチームのトップガンは、世界の危機を回避するべく、絶対不可能な極秘任務を成功させなければならない状況に直面していた。この任務に挑む若き訓練生たちを導く教官として抜擢されたのは、常識破りな性格と、組織に縛られない振る舞いから、一向に昇進せず、現役であり続けるパイロットのマーヴェリック(トム・クルーズ)。それもかつてのライバルでありいまではトップガンの大将、アイスマン(ヴァル・キルマー)からの直々の特命によるものだった。
1作目で激しく衝突し合いながらも、仲間として友情を築き上げていったマーヴェリックとアイスマン。そのキャラクターとしてカムバックしたトムとヴァルが撮影現場で再会した瞬間は、監督のジョセフ・コシンスキーにとって、「忘れられない思い出のひとつです」だという。The Hollywood Reporterのインタビューにてコシンスキーは、以下のように撮影を振り返っている。
「これまで僕がずっと尊敬してきた俳優のヴァルが、彼の最も象徴的な役を演じ、トムのアイコニックなキャラクターのひとつと、スクリーン上で36年ぶりに再会を果たしたとき、これは僕にとって忘れられない思い出のひとつとなりました。彼らが俳優としてお互いをいかに尊敬し合っていて、36年の間に進化した友情を見ることができましたから。ふたりは最高の俳優であり、この映画の重要な場面で本当に美しい演技を披露してくれました。この日の撮影はとにかく感動的だったんです。夏の大作映画で、これほどまでにエモーショナルなシーンを撮ることは、そうそうあることではありませんよ。」
本編劇中では、教官として弱音を吐くマーヴェリックに、アイスマンが温かい言葉とともに背中を押す姿が登場。その最後にはふたりが抱き合い、“どちらのほうが優れたパイロットなのか”とアイスマンがジョークをいい、それに対してマーヴェリックが、“せっかくいいところなんだから、台無しにしないようにしよう”とお茶目に返す場面がある。
この緊張から緩和していく展開がお気に入りだとコメントするコシンスキー。「1作目でのふたりの関係性は、若い俳優同士が演じていて、そこにちょっとしたライバル意識があったからこそ、とてもリアルで刺激的に感じられたはずなんです。だから、最後のハグやユーモアが、このシーンを成功に導いた要素だと思っています」と確信しているようだ。ファンにとっても、1作目で競争し合っている頃のふたりを思い起こさせられ、エモーショナルになったのではないだろうか?
『トップガン マーヴェリック』は公開中。
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Source: The Hollywood Reporter