『トップガン マーヴェリック』の空中戦は現実でも通用すると海軍司令官が認める ─ 1作目より「さらにリアル」

トム・クルーズをはじめ出演者が実際に戦闘機に乗り込んで撮影が行われた『トップガン マーヴェリック』(2022)。観客は普段味わうことのできない上空での戦いをリアルに感じることができた。
それでは、日常的に戦闘機に乗り込んで空を駆け巡るプロのパイロットにとってはどうだろうか。現実を知る彼らにとって、劇中で繰り広げられる飛行シーンは説得力のあるものなのだろうか?
1994年にトップガンを卒業し、現在はアメリカ太平洋艦隊を率いるサミュエル・パパロ司令官は、『トップガン マーヴェリック』のリアリティに感銘を受けたひとり。2023年7月に応じた米CBS Newsとの取材で、インタビュアーから「映画の飛行シーンはどれだけ本物なのでしょうか?」と聞かれたパパロ司令官は「とても良かったですよ」と語っていた。
「幾つかの操縦を見て、子どもたちにどういうことなのかを説明しましたが、上空戦での操縦には完全に通用するものが数多くありましたよ。1作目での飛行シーンはスゴイと思ったのですが、『トップガン マーヴェリック』ではさらにリアルでした。」
同じくトップガン卒業生のパトリック・タッカー海軍少佐も、「飛行はかなり正確です」と口を揃える。「機内で撮影されたショットもリアルでした」。
一方で、タッカー少佐が「そこまで似ていませんよ」と語るのが、「架空のミッションや、その背後にある物語」。劇中では“NATO条例に違反した敵国の核兵器プラントを破壊する”というのが任務だったが、そこは現実ほど「正確ではない」という。「バーで鐘を鳴らすペニーはいませんよ」とも語っている。
ちなみに『トップガン マーヴェリック』公開後には、元トップガンパイロットたちが映画を鑑賞し、その内容を評価するという企画が海外メディアで行われていた。そこでは、本物を体験した者だからこそ分かる「あるある」が深く語られている。
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Source:CBS News