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『トイ・ストーリー』のオモチャたちは「死ぬ」のか?監督が回答

トイ・ストーリー
※画像はイメージです

ディズニー&ピクサーの代表的シリーズ『トイ・ストーリー』のオモチャたちは、持ち主のいないところで生き生きと活動する。子どもに愛され続ける限りは生き続けるようだし、たとえ捨てられていたとしても、『トイ・ストーリー2』(1999)のジェシーやプロスペクターの過去や、『トイ・ストーリー3』(2010)のゴミ回収者に結び付けられたぬいぐるみ、『トイ・ストーリー4』(2019)ギャビー・ギャビーらセカンド・チャンス・アンティークのオモチャたちを見る限り、彼らに「死」という概念はないように思える。『トイ・ストーリー』(1995)でシドにバラバラにされて闇手術を受けたオモチャたちも、ひとまず元気だった。

実際のところ、『トイ・ストーリー』のオモチャたちが「死」を迎えることはあるのだろうか?(そもそもオモチャの“死体”とはどんな状態なのだろうか?)

この議論をめぐってガールフレンドと「大喧嘩した」というファンに対して『トイ・ストーリー3』リー・アンクリッチ監督がTwitterで説明したところによると、「彼らは存在する限り生き続ける」ということだ。つまるところ、オモチャはその実体を持つ限り、永遠に生き続けるということらしい。リトルグリーンメンの言う「命の恩人、感謝永遠に」も伊達じゃないわけである。

ただし、物理的に「完全に破壊されたら?」とアンクリッチは続けている。「焼却炉の中とか?ゲーム・オーバー」。

アンクリッチ監督は『トイ・ストーリー3』で、ウッディやバズたちを焼却炉の中に落としている。ここでウッディらが直面したのは、「絶体絶命の大ピンチ」どころか、文字通りの「死の恐怖」だったわけだ。子供向けのアニメーション映画として、ピンチの状況でも諦めないキャラクターを描くのではなく、「死」を受け入れて「生」を諦める姿を見せることで、最期を迎えようとするオモチャたちの生々しい死生観を演出したのである。(とは言っても、最終的に彼らは無事に助けられる。感謝永遠のリトルグリーンメンたちだ。)

ちなみにアンクリッチ監督の『トイ・ストーリー3』では当初、「バズが死の危機に直面する」という脚本案があり、こちらでは少し違った解釈で「オモチャにとっての死」が考えられていたことがわかる。

バズ・ライトイヤーの死?

ところで『トイ・ストーリー』のオモチャたちは実存する限り生き続けるということなので、この先地上から人類が滅びても彼らは残り続けるというわけである。人類なき後、彼らはどんな風に過ごすのだろう?その想像に近い物語は、同じくディズニー&ピクサーの『ウォーリー』(2008)で描かれていると言えよう。『ウォーリー』は、環境汚染されて人類がいなくなった地球で、けなげにゴミ収集活動をひたすら続けるロボット、WALL・Eを描く物語だ。

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THE RIVER編集部THE RIVER

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