『トイ・ストーリー3』別エンディングが明らかに ─ 「アルのトイ・バーン」再登場、ラジコンに乗って大疾走

オモチャたちの大冒険と、幼少期を共に過ごした親友アンディとの別れを感動的に描いたディズニー&ピクサーの傑作映画『トイ・ストーリー3』(2010)の、驚くべき別エンディングが明らかになった。公開から13年、脚本家のマイケル・アーントがポッドキャスト番組で明らかにしている。
『トイ・ストーリー3』では、オモチャたちの牢獄である「サニーサイド保育園」の独裁者ロッツォによって、ウッディやバズ・ライトイヤーら仲間たちはゴミ処理場に送られる。一時は絶体絶命を覚悟するが、リトル・グリーンメンたちに助けられて生還する(感謝永遠に!)。
その頃、アンディは大学進学のため荷造りを終えようとしており、ウッディたちはそれまで家に戻れるか微妙な状況だった。その時一同は、1作目に登場した“おもちゃ殺し”シドがゴミ収集車で作業していることに気づき、彼らはこれに乗って家に帰る。無事部屋に戻った一同は最後かもしれない会話を交わしながら、「屋根裏」の箱と「大学」の箱に分かれて入り、そこにアンディが入室してくる。
これは少女ボニーにオモチャたちを譲る感動シーンに向け、一呼吸置くような場面となった。しかし脚本草稿ではもともと、クレイジーなドタバタコメディとなっていたようだ。「第3作の草稿は、彼らがサニーサイドから脱出した時点で、アンディが大学のために家を出るまで残り10分ほどしかない、しかしアンディの家に辿り着くには時間が足りない、というものでした」とアーント。この状況設定は公開版とおよそ同じだが、彼らが家に帰る方法が全く別のものだった。
「この話は公になっているかはわかりませんが」と続けるアーント。なんと、サニーサイドから脱出したウッディたちが「アルのトイ・バーンのすぐ隣にいることに気付く」という展開が執筆されていたという。アルのトイ・バーンとは、前作『トイ・ストーリー2』(1999)に登場したオモチャ屋だ。次のような流れである。
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