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『ジェイソン・ボーン』スピンオフドラマ「トレッドストーン」主要キャストが決定 ─ アメリカ・ロシア・北朝鮮、世界を股にかける群像劇

ジェイソン・ボーン
(C)Universal Pictures

マット・デイモン主演映画『ボーン』シリーズのスピンオフドラマ「トレッドストーン(邦題未定、原題:Treadstone)」の主要キャスト、および登場人物の設定が判明した。米Deadlineが報じている。

『ボーン・アイデンティティー』(2002)に始まった『ボーン』シリーズは、記憶喪失の暗殺者ジェイソン・ボーンの物語をリアリティあふれる展開とアクションで描き、多くのファンを獲得。計5作品の米国興行収入は累計8億ドルを突破した。
スピンオフドラマ「トレッドストーン」は、ボーンを生んだCIAの工作員育成計画“トレッドストーン計画”に焦点を当てるストーリーで、第1シーズンでは世界各国の潜入スパイが決死のミッションに挑む様子が描かれるという。

2018年11月、「トレッドストーン」の主人公J・ランドルフ・ベントリー役に『戦火の馬』(2011)や『マンマ・ミーア! ヒア・ウィ・ゴー』(2018)のジェレミー・アーヴァインが起用されたことが報じられた。CIAのスパイとして要人暗殺の任務に挑んでいたところ、国際的な陰謀に巻き込まれるという設定だ。また準主役には、ドラマ「センス8」(2015-2018)のブライアン・J・スミスが配された。自分自身についての隠された真実を知り、人生が変化していく石油掘削作業員ダグ・マッケナ役を演じる。

マンマ・ミーア! ヒア・ウィー・ゴー
『マンマ・ミーア! ヒア・ウィ・ゴー』Blu-ray&DVD発売中(c)Universal Pictures​

このたび報じられたのは、ランドルフ&ダグ以外に登場する物語の主要人物たちだ。

自身の決断によって仲間のスパイを死なせたことから、同僚から疎まれるCIAエージェントのミスター・エドワーズ役を演じるのは、「MR. ROBOT/ミスター・ロボット」(2015-2018)のオマー・メトワリー。潜入任務に長けた実力の持ち主という設定だ。また、ジャーナリストのタラ・コールマン役には女優のトレイシー・イフェアチョア。危険な真実に迫りすぎたがゆえにキャリアを失った過去を持つが、国際的陰謀の真相を追うことになる。

『ビューティー・インサイド』(2015)や実写映画版『人狼』(2018)の韓国人女優ハン・ヒョジュは、北朝鮮で夫や子どもと穏やかな生活を送っている女性を演じる。知られざる自身の過去に直面するなか、自らの生活との間で葛藤する役どころだ。

またロシア人の愛国者ながらも裏切られてしまった女性ペトラ役には、ベテラン女優のガブリエル・シュラニツキー。同じくロシア人で、祖国の計略を推し進めるためなら手段を選ばないKGBエージェント役には、1992年生まれの注目女優エミリア・シュールがキャスティングされた。

このように登場人物と出演者の顔ぶれを並べただけでも、本作「トレッドストーン」がアメリカ・ロシア・北朝鮮と世界を股にかけ、各地で物語が進行する構成であることがうかがえる。特徴的なのは、暗い過去や秘密を背負った登場人物が多いことだろう。国際的陰謀とCIAの計画をめぐる一大群像劇とともに、キャラクター個人の内面を掘り下げていくストーリーに期待したい。

エグゼクティブ・プロデューサー&脚本を担当するのは「HEROES」(2006-2010)のティム・クリング。プロデューサー・チームには『華氏451』(2018)のラミン・バーラニ、『ゲティ家の身代金』(2018)のブラッドリー・トーマス、ドラマ「Beyond(原題)」のジャスティン・レビーなどが名を連ねた。

『ボーン』シリーズのスピンオフドラマ「トレッドストーン(邦題未定、原題:Treadstone)」は2019年撮影予定

Sources: Deadline(1, 2

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。