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【ネタバレ】『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』ローズの出番、レイア登場の都合でカットされていた ─ 脚本家が見解明かす

ケリー・マリー・トラン ライアン・ジョンソン
Disney/Image Group LA https://www.flickr.com/photos/disneyabc/35559685240/

この記事には、映画『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』のネタバレが含まれています。すでに作品を鑑賞された方向けの内容となりますのでご注意下さい。なお、このページをSNSにてシェア頂く際は、記事内容に触れないようお願い致します。

スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け
© 2019 ILM and Lucasfilm Ltd. All Rights Reserved.

ローズの出番、なぜカットされたのか

スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』におけるローズの登場時間は、『最後のジェダイ』に比べて大幅に短縮された。米国メディアの調査によれば、『スカイウォーカーの夜明け』(本編2時間22分)におけるローズの登場時間はおよそ76秒。『最後のジェダイ』(本編2時間32分)では約10分53秒にわたって登場していたとされるだけに、出番の激減ぶりは一目瞭然だ。

ローズ役のケリー・マリー・トランは、有色人種の、またアジア系のルーツを持つ女優として、『スター・ウォーズ』史上初めて主要人物のひとりを演じた。しかし同作の公開後、ローズというキャラクターとケリー自身には激しい批判が寄せられ、SNS上ではケリーのアイデンティティや容姿に対する差別発言や攻撃が繰り返されたのである。こうした状況を受けて、ローズの出番を大きく減らしたことには、「ケリーへの差別発言や攻撃を事実上正当化した」という問題が伴う。問題の詳細と経緯は、以下の記事にてご確認いただければ幸いである。

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『スカイウォーカーの夜明け』で共同脚本を手がけたクリス・テリオは、このたび米Awards Dailyの取材にて、ローズの出番が少なくなったことに対する見解を明らかにしている。クリスは「そもそも、J・Jと僕はケリー・マリー・トランのことが大好きです」と述べて、ローズの出番を減らそうという意志がなかったことを強調した。

ローズのシーンが僕たちの希望よりも減ったことは、キャリーの映像を使いたいように使うのが難しかったことに関係しています。ローズには、レイアとともに、反乱軍の基地の“頼みの綱”になってほしいと思っていました。我々が愛する主要人物を抜きにして、レイアを基地には置いておけないと思ったんです。だからレイアとローズは協力し合っていたんですよ。」

スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け
(C) 2019 and TM Lucasfilm Ltd. All Rights Reserved.

レイア・オーガナ役のキャリー・フィッシャーは、2016年12月、『最後のジェダイ』の撮影後に逝去しており、本作の撮影には参加していない。劇中に登場するレイアの姿とセリフは、『フォースの覚醒』当時に撮られ、本編に使用されなかったものを流用したものである。J・Jとクリスは、残されていたキャリーの映像がうまくフィットするよう、逆算して本作の脚本を執筆したのである。

「ところが製作が進むなかで、僕たちが執筆したローズとレイアのシーンが、求めていたリアリズムの基準に達さないことがわかったんです。そこで残念ながら、その手のシーンは削除されました。僕たちはローズを脇へ追いやることは決してしたくなかったし、ローズというキャラクターも、ケリーのことも大好きです。だから彼女のことは、この銀河系で最も愛されるレイア将軍と一緒に出していたんですよ。」

たしかにクリスが述べているように、『スカイウォーカーの夜明け』の中盤で、ローズはレイアとともに登場している。しかし本編に残されたシーンを見るかぎり、レジスタンスの基地でローズの存在感が十分に示されていたかどうかには疑問の余地があるだろう。クリスの言葉通りであれば、おそらくローズの出番はいくつもカットされていたはず。「脇へ追いやることは決してしたくなかった」というJ・Jとクリスの狙いについて、最終的な判断は観客と批評家が下すほかないが、削除されたシーンはいずれ日の目を見ることになるのだろうか。先日、クリスはレイアの未公開シーンが存在することも明らかにしていたが、果たして。

映画『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』は2019年12月20日(金)より公開中

Source: Awards Daily

Writer

稲垣 貴俊
稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

THE RIVER編集部。「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。劇場用プログラムや各種媒体への寄稿なども喜んで承りますので、お気軽にお尋ねください。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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