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『トイ・ストーリー4』無限のかなたへ、オープニング興行収入3億ドル突破ねらう ─ 前作超えなるか、日本にも期待かかる

トイ・ストーリー4
©2019 Disney/Pixar. All Rights Reserved.

ディズニー/ピクサー最新作『トイ・ストーリー4』が、まもなく全世界を席巻することになりそうだ。本作は2019年6月21日の米国公開後、3日間で全世界オープニング興行収入3億ドル超えも狙えるスマッシュヒットとなる見込みである。

このたび、米Deadlineは米国公開に先がけて予想を発表。『トイ・ストーリー4』は米国公開後の3日間で約1億6,000万ドル、大ヒットすれば2億ドル超えもありうると伝えられている。海外のオープニング興収は1億ドルを上回るとみられているため、総興行収入は2億6,000万ドルほどになるとの予測だ。国内での成績によっては、3億ドルの大台突破も十分にありうるわけである。

今回の予想が的中した場合、『トイ・ストーリー4』は、『インクレディブル・ファミリー』(2018)が樹立したアニメ映画の全世界初動興収記録(2億3,580万ドル)を破り、新たな記録を打ち立てることになる。現状、米国初動興収は『ファインディング・ドリー』(2016)の1億3,500万ドル以上、『インクレディブル・ファミリー』の1億8,260万ドル以下に収まるとの予想もある。「約1億6,000万ドル」との予想が、現実にどういった数字に落ち着くかが大きなカギといえそうだ。

トイ・ストーリー4
©2019 Disney/Pixar. All Rights Reserved.

もうひとつのポイントは、本作が前作『トイ・ストーリー3』(2010)を超えられるかという点だ。前作は米国興収4億1,500万ドル、海外興収6億5,196万ドルを記録し、世界興収1o億ドル突破という大ヒットを記録。これを上回れるかどうかは、意外にも日本やイギリスにかかっている。なぜなら前作は、日本で1億2,666万ドル、イギリスで1億1,662万ドルという他国を圧倒する成績を示していたのだ。世界を代表する『トイ・ストーリー』人気を誇る日本での成績は、本作の世界興収をも大きく左右しうる。ということは、『トイ・ストーリー4』のライバルは、新海誠監督作品『天気の子』や、ポケットモンスター最新作『ミュウツーの逆襲 EVOLUTION』なのか…?

かたや、ハリウッドが熱い視線を注ぐ傾向にある中国において、『トイ・ストーリー4』のオープニング成績は1,500万~2,000万と控えめだ。『トイ・ストーリー』シリーズに大きな期待がかけられていないほか、中国では宮崎駿監督作品『千と千尋の神隠し』(2001)の劇場初公開と直接対決。どんな数字が出てくるかは未知数だろう。

なお『トイ・ストーリー4』は、2019年6月20日(木曜日)にオーストラリアやブラジル、韓国、ロシアなど多くの国々で劇場公開を迎える。翌21日にイギリス、メキシコ、中国、スペインなどで封切られたのち、日本には7月12日、ドイツには8月15日に上陸予定だ。

映画『トイ・ストーリー4』は2019年7月12日(金)全国ロードショー

『トイ・ストーリー4』公式サイト:https://www.disney.co.jp/movie/toy4.html

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Sources: Deadline, Box Office Mojo

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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