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『トイ・ストーリー4』前作完成前から極秘で始動していた ─ 足かけ9年、脚本家の込めた思いとは

トイ・ストーリー4
©2019 Disney/Pixar. All Rights Reserved.

ディズニーピクサー最新作にして、シリーズ9年ぶりの新作となるトイ・ストーリー4は、前作『トイ・ストーリー3』(2010)の完成以前から極秘に始動していたという。ジョシュ・クーリー監督やプロデューサー陣が米ComingSoon.netにて明かした。

2010年に『トイ・ストーリー3』が公開された当時、同作を手がけたリー・アンクリッチ監督は「続編の予定はありません」と話していた。しかしジョシュ監督によれば、当時から企画はゆるやかに動き始めていたという。

「脚本家のアンドリュー・スタントンが――『トイ・ストーリー』の全作品を執筆した、生みの親のひとりです――、第4作のあらすじを書き始めていました。まだ『3』も完成していない頃です。彼はそのことを秘密にしていて、僕たちも知りませんでした。」

『4』の脚本が執筆されていることを知っていたのは、アンドリュー本人とピクサーのごく限られた人物のみ。アンドリューといえば、『ウォーリー』(2008)や『ファインディング・ニモ』(2003)『ファインディング・ドリー』(2016)のほか、近年は「ストレンジャー・シングス」「ベター・コール・ソウル」といった実写ドラマでも活躍するクリエイターだ。

当時、『4』の企画を知ったピクサーの幹部陣も、「どうして続編を作るのか?」という反応だったという。しかし、アンドリューは当時から物語の行き先を熟知していたそう。ただし最初のアイデアは、完成版のカギとなったウッディ自身の冒険ではなく、ボー・ピープの再登場に物語の大半が割かれたものだった。しかし、アンドリューは脚本の意図を自ら説明するタイプではないとのこと。ジョシュ監督いわく「“ボー・ピープが戻ってくるのはどう?”としか言わないんですよ」。

以前、ジョシュ監督は「ウッディとアンディの物語は終わった[中略]、だけどウッディにはまだ語るべきストーリーがあると思った」と話していた。プロデューサーのジョナス・リヴェラ氏は、少しだけ本作のテーマに言及しながら、これに同意する。

「『3』でアンディの物語は終わったけれども、『トイ・ストーリー』とはウッディの物語なんです。[中略]つまり、自分の役目が終わっても人生は続いていく。そこで生まれ変わらなきゃいけないんです。そこでピンと来ましたね。“じゃあ、ウッディの場合はどうなるの?”って。そこが面白いところでした。」

しかし『トイ・ストーリー4』の製作中、さまざまな理由から、脚本は約4分の3が書き直されることになった。完成版にはアンドリューとステファニー・フォルサムが脚本家としてクレジットされているが、「原案」にはアンドリュー&ステファニーのほか、ジョシュ監督、ジョン・ラセターなど8人もの名前が挙げられている。そんな中、アンドリューは最初から最後まで脚本に携わり、物語の本質を守りつづけた。なにしろ本作は、アンドリューにとって非常に個人的な物語だったのだ。ジョナス氏は、アンドリュー自身、大学生になった息子たちが実家を離れていった後に本作を執筆していたことを明かしている。

ジョシュ監督は、アンドリューによる脚本を読んだ際、その出来栄えに涙した。「この話は他の誰にも書けません、と伝えました。これはあなたの経験したことだ、脚本からそれがわかります、と」

映画『トイ・ストーリー4』は2019年7月12日(金)より全国公開中。

『トイ・ストーリー4』公式サイト:https://www.disney.co.jp/movie/toy4.html

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Source: ComingSoon.net

Writer

稲垣 貴俊
稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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