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「ウォーキング・デッド」リック役アンドリュー・リンカーン、映画版でシリーズ続投へ ― ドラマはシーズン9で卒業

ウォーキング・デッド
Norman Reedus as Daryl Dixon, Alanna Masterson as Tara Chambler, Chandler Riggs as Carl Grimes, Andrew Lincoln as Rick Grimes - The Walking Dead _ Season 7, Episode 8 - Photo Credit: Gene Page/AMC

人気ドラマ「ウォーキング・デッド」(2010-)をシーズン9で卒業するアンドリュー・リンカーンが、シリーズの製作・放送を務める米AMC局の企画する映画版『ウォーキング・デッド』(タイトル不明)に同じくリック・グリムス役で出演することがわかった。米Deadlineなど複数のメディアが報じている。

今回の報道によると、アンドリューは映画版『ウォーキング・デッド』シリーズの複数作品に出演する契約を結んだとのこと。映画版シリーズにはアンドリューが出演するほか、「ウォーキング・デッド」および「フィアー・ザ・ウォーキング・デッド」(2015-)に携わっているチーフ・クリエイティブ・オフィサーのスコット・M・ギンプル氏が脚本を担当。リック・グリムスの物語はスクリーンで続いていくことになる。なお、映画版第1作の製作は早ければ2019年にも始まるという。

「ウォーキング・デッド」の映画化については、2018年9月下旬に複数の企画が存在することが報じられており、新作テレビシリーズの構想も存在するといわれていた。10月上旬には、スコット氏が重大発表を控えていることも示唆していたのである。この重大発表こそ、おそらく今回の映画版『ウォーキング・デッド』製作発表、そしてアンドリューのシリーズ続投だったとみられる。

スコット氏は今回の発表に際して、映画版『ウォーキング・デッド』を「長編ならではの視野とスケールによる巨大な革命」と呼び、「リック・グリムスの今後の物語、その第一弾に着手しています」と明言。シリーズでいまだ描かれていない世界や物語の過去とともに、新たなキャラクターも扱っていく方針を語った。「同じ世界観のなかで、新たな独自の物語によって地平を切り拓きたい」とスコット氏は現在の展望を明かしている。

なおトーク番組「トーキング・デッド」において、アンドリュー本人はシリーズの卒業について「終わりの始まりではなく、始まりの終わりなんです」とコメント。さらに広い視野をもって、より大きな物語を描くことに強い関心を抱いていると述べている。

シリーズのファンに大きな衝撃をもたらしたアンドリューの「ウォーキング・デッド」卒業は、シリーズの再編や拡大を目的としたポジティブな転換だったようだ。ちなみにアンドリューは、自身の最終シーズンとなったシーズン9に続いて、シーズン10では監督として再登板する見込み。アンドリューとリック・グリムズ役、そして「ウォーキング・デッド」の関係性はまだまだ終わりそうにない。

映画版『ウォーキング・デッド』(タイトル未定)の公開時期は不明

Source: Deadline

 

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。