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【解説】HBO・HBO Max作品がU-NEXT独占配信決定、同社社長にインタビューと作品ラインナップまとめ

質の高いドラマで知られる米HBO、およびHBO Maxの作品が、国内の動画配信サービスU-NEXTで2021年4月1日より配信開始となることがわかった。3月30日、株式会社U-NEXTが同社初となる戦略発表会を都内で行い、発表した。

HBO、HBO Max作品がU-NEXT独占配信決定

U-NEXTは米ワーナーメディアと、SVOD(定額制動画配信)領域において独占パートナーシップ契約を締結。HBOおよびHBO Maxオリジナル新作が、U-NEXTで日本初独占見放題配信になる。また、HBOのこれまでの人気タイトルも、U-NEXTで順次配信となる。

HBO Maxは2020年5月に米国で開始された、ワーナーメディアの動画配信サービス。独占配信となる話題作が多く、日本での取り扱いに注目が集まっていたが、HBO Maxそのものの日本上陸ではなく、作品群がU-NEXTで扱われることとなった。

まず目玉となるのは、リドリー・スコット製作総指揮のSF大作シリーズ「レイズド・バイ・ウルブス/神なき惑星」。既にシーズン2更新も決定している評判作だ。2021年4月1日よりさっそく配信予定。ほか、HBO期待のドラマシリーズ「The Nevesr(原題)」、スティーヴン・スピルバーグ製作総指揮「Oslo(原題)」、タイガーウッズのキャリアに迫るドキュメンタリー「タイガー・ウッズ/光と影」などのラインナップが告知されている。

また、HBOの人気タイトルとして、「セックス・アンド・ザ・シティ」や「チェルノブイリ -CHERNOBYL」、「ウエストワールド」、「ウォッチメン」なども独占見放題配信となる。

HBO、HBO Max作品がU-NEXT独占配信決定

「DCフランチャイズシリーズ」として、ロバート・パティンソン主演で新たに製作中の映画『ザ・バットマン』の関連作品も配信されるという。同作からは、すでに”腐敗したゴッサムシティを描く”コンセプトのドラマなどが発表されている。

日本では2021年初夏にリリースされると伝えられている『ジャスティス・リーグ:ザック・スナイダーカット』(ワーナー ブラザース ジャパン合同会社)について話題が及ぶと、本田利彦COOは「ワーナーメディアさんが、日本ではデジタル配信を全方位にされるということを発表されていますので」と回答するに留めた。

また、国内配信にあたっては豪華声優を起用した吹替版にも注力すると発表。「レイズド・バイ・ウルヴズ」では、マザー役に沢城みゆき、ファーザー役に小林親弘、マーカス役に諏訪部順一がキャスティングされた。

HBOの代表作である「ゲーム・オブ・スローンズ」もU-NEXTで視聴可能ではあるものの、既に国内でも別の配信サービスで視聴できる状態のため、アピールされたラインナップとしては押し出されていないようだった。

なおHBO Maxではドラマシリーズの他にオリジナル映画もあるが、これはU-NEXTとの契約には含まれていないという。また、この度の契約はあくまでもHBO Maxのサービスを日本にもたらすものではなく、HBO・HBO Maxの作品を配信するものであると、本田利彦COOは答えた。

HBO、HBO Max作品がU-NEXT独占配信決定
(左)代表取締役社長 堤天心氏 (右)COO 本田利彦氏

日本での行方が注目されていたHBO MaxのドラマシリーズがU−NEXTで配信となるということで、消費者、特に海外ドラマのファンには新たな選択肢が提示されることとなった(一方で、HBO Maxそのものの日本上陸はないということでもある)。THE RIVERではこの発表会の後、株式会社U-NEXT代表取締役社長 堤天心へ個別のインタビュー取材を行った。会見で話されなかった内容を聞いている。

U-NEXT代表取締役社長 堤天心 インタビュー

HBO、HBO Max作品がU-NEXT独占配信決定
U-NEXT代表取締役社長 堤天心氏

──Netflix、Amazon Prime、Disney+など競合サービスがある中で、今回の新たな契約についてお聞かせください。

これまでもU-NEXTでは、洋画・邦画、国内外問わずいろいろな作品を提供してまいりました。「品揃え」の観点から、付加価値戦略として「ここでしか見られない」良質な作品を揃えていく際に、HBOさんは非常に魅力的なパートナーでした。

アメリカにおいて、NetflixさんとHBOさんは対比されることが多いと思います。リニア(放送)かVOD(配信)かの違いはあれど、製作費をかけて、トップクラスのクリエーターを集めて、投資の規模を大きくして良質な作品を作るというアプローチは共通しています。そういった点では、NetflixさんとHBOさんは同じ土俵にいると理解しています。

Netflixさんも素晴らしいオリジナル作品を展開されています。勝ち負けではありませんが、そこに劣ることのない作品群が、U-NEXTを通じて日本に届けられるようになります。他のサービスにはない作品が観られるということで、差別化をはかっていきたい。

NetflixさんではNetflixのオリジナル作品が楽しめますし、Disney+さんはディズニーのオリジナル作品が楽しめます。そこに、HBOの作品を観るならU-NEXTということで、ユーザー様の選択肢の中に入っていきたいと考えています。

──言える範囲で構わないのですが、この交渉はいつごろから行われていたのでしょうか。

具体的な時期はお伝えできないです。すみません。

──今回の契約では、U-NEXTさんのどういったところが評価されて実現できたと思いますか?

答えづらい質問です(笑)。極端な話ですが、HBOさんが(Netflixなど)既存の配信サービスに作品を供給するとは考えづらいですよね。日本ローカルのパートナーを選ばれる際に、その中から我々が選択されたという理解でおります。

──消費者としては、HBO Maxのサービスそのものが上陸するのではなく、ドラマの作品群がU-NEXTで配信されることとなった、というのが興味深いところです。

それはAT&Tとワーナーメディアのグローバル戦略によるところで、我々のコントロール下ではなくなってしまうのですが、ワーナーメディアは日本では「配給」という形式を選び、その配給先のパートナーとして我々をご選択いただいた、ということになります。

──会見の中で、HBO Maxオリジナルの映画作品は今回の契約に含まれていないというお話がありました。

劇場映画に関しては世界的にも過渡期だと思います。国によって様々な事情がありますが、日本における我々の考え方は、映画とは映画館で観るもの。そこで、U-NEXTでも同時配信します、ということを目指しているわけではございません。劇場で楽しむ方があって、それから配信で楽しむ方がいらっしゃって、市場が違います。もちろん、劇場で観て気に入ったから配信でも観るという方もいらっしゃいますが。現時点の我々のスタンスでは、映画業界の中で、映画を観るなら映画館、それから配信、というふたつになるだろうという認識です。

──Netflixは2021年、毎週オリジナル作品がやってくるという怒涛のペースを告知しています。U-NEXTさんのHBO作品はどれくらいのペースで登場することになるのでしょうか。

詳細はお伝えできないのですが、毎週というほどにはなりません。我々の認識では、Netflixさんは質はもちろんのこと、相当な量も確保されていて、そこに莫大な投資をされていると思います。HBOさんの場合は、量というより質。さまざまテストを通過した作品が初めて世に出る、という印象です。質の高い作品を、しかるべきタイミングで届けてまいります。

──消費者としての意見です。HBO作品はコア層にもアピールできるものだと思いますが、そういった「海ドラファン」は既に他のサービスに加入している方が多いと思います。するとU-NEXTさんは追加で加入しようかという検討をされていくと思いますが、その際に2,189円(税込)という月額料金を懸念する声もありそうです。

「高い」と思われる方のコメントがあるのも事実ではありますが、一方で1,200ポイント(毎月付与される。最新映画のレンタルやマンガの購入に使える独自ポイント)の価値を理解していただければ、決して高くはないという評価も頂いています。高い・安いは個人の価値観によって基準が変わります。

複数のサービスに加入した時に、月額料金が合わせて3,000円、4,000円となってしまう、といった懸念はあると思いますが、ここは議論の余地があると思います。ある調査によれば、コンテンツに支払ってもいいとされる金額の平均が、アメリカでは30ドルを超えているそうです。日本で同じアンケートをとると、3ドルや4ドルになるといいます。価値観の違いもありますし、日本のエンタメ業界はそれでいいのかという議論もあると思います。

高いというお声に対しては、HBOというプレミアムなコンテンツが楽しめるということでお応えできればと思います。また、ポイントでは劇場観賞用の映画チケットへ引換できるクーポンも発行できます。そういった付加価値にご満足いただいているユーザー様がいらっしゃるのも事実です。

ただ、ユーザー様の声には真摯に向き合う必要がありますので、プライシングモデルはいろいろと検討しているところです。

──価格を落としたプランも検討にはあがっているのでしょうか?

何度か社内で検討していたことはありますが、リリースには至っていません。他社さんではバンドルプランなども試されていますね。プライシングモデルについては、日々検討を続けているところです。

──ありがとうございました。今後の展開を楽しみにしています。

ありがとうございました。

U-NEXT配信のHBO Max/HBO作品 4月1日開始注目作

「レイズド・バイ・ウルブス / 神なき惑星」

レイズド・バイ・ウルブス / 神なき惑星
©2021 WarnerMedia Direct, LLC. All Rights Reserved. HBO MaxTM is used under license.

『エイリアン』『ブレードランナー』で知られるSF映画の巨匠リドリー・スコットが、「SFというジャン ルの中で常に未開拓の領域を探してきた私が、ついに真の独創性を見つけた」と企画に惚れ込み、製作総指揮および監督をつとめた「レイズド・バイ・ウルブス/神なき惑星」。「HBOMax」オリジナル作品として莫大な製作費を投じて生み出された。「『エイリアン』以来のリドリー・スコット最高傑作」と観る者を魅了し、全米配信開始たった2週間でシーズン2制作が決定するという異例の盛り上がりを見せたSFサバイバル超大作が、ついに日本に初上陸だ。

地球が激しい戦争によって破滅の一途をたどった近未来、未開の惑星に降り立った2体のアンドロイド「マザー」と「ファーザー」。ふたりは人間の子を産み、育て始める。そこに人類の生き残りが現れ、繰り広げられるアンドロイドVS人類の熾烈なサバイバルバトル。果たして、アンドロイドの真の目的とは?人類の未来は誰の手に?

圧倒的なスケールで魅せる映像美、息を飲むアクション、謎が謎を呼ぶ予測不能なストーリー展開、そして、死と再生、科学と信仰、親子の愛といった深淵なるテーマを包括した壮大なサーガが幕を開ける。

日本語吹替版には、沢城みゆき(『ルパン三世』峰不二子役:三代目、「報道ステーション」ナレーションなど)、小林親弘(『ゴ ールデンカムイ』杉元佐一役、『BEASTARS』レゴシ役など)、諏訪部順一(『テニスの王子様』跡部景吾役、『呪術廻戦』両面宿儺役など)という豪華キャストが集結している。

「タイガー・ウッズ / 光と影」

タイガー・ウッズ / 光と影
© 2021 Home Box Office, Inc. All rights reserved. HBO® and all related programs are the property of Home Box Office, Inc.

史上最高のプロゴルファーとして名高いタイガー・ウッズの栄光と挫折に迫る2部構成のドキュメンタリー。生後10か月からゴルフを始め、8歳で70台のスコアを記録、アマチュア時代には前人未到の3連覇を達成。プロ転向わずか3年で世界ランキング1位に。PGAツアー史上最多タイの82勝を含む世界で93勝の記録を樹立し、2020年には世界ゴルフ殿堂入りを果たす。次々と快挙を成し遂げる一方で、タイガー・ウッズを襲う怪我やスキャンダル。父親アールとの関係性がいかに彼に影響を及ぼしたのか。スターダムの影で彼は何を抱えていたのか。長年の友人やキャディー、当時を知るジャーナリスト、元恋人や不倫相手の証言などを元に彼の人生を紐解き、タイガー・ウッズという一人の人間に光をあてる。

本作の日本語音声版では、トム・クルーズ、ユアン・マクレガー、キアヌ・リーブスなどの大物海外俳優の吹替から、『FINAL FANTASY VII』(『ADVENT CHILDREN』以降)のセフィロスといった世界中にファンを持つキャラクターまで、多くの声を演じ分ける声優界のレジェンド・森川智之がタイガー・ウッズの声を担当する。

自身でゴルフトークイベントを開催するなどゴルフ好きの一面も持つ森川智之氏より、出演決定に際してコメントが届いている。

森川智之 コメント

「ここまで、自身を赤裸々にさらけ出していいのかと思いました。世界の頂点に輝いたタイガーがどん底まで落ち、そこから這い上がる姿は、あまりにも壮絶であり規格外。普通の人間では想像もつかないものでした。生まれてすぐにゴルフクラブを握るところから、現在までを凝縮した、一人の人間、タイガー・ウッズの光と影の物語です。

タイガーの声を担当するにあたって、当然の事ながら、タイガーに敬意を払い表現しました。父親がつくり上げたスーパースターの一面と、一人の大人として自立したい、苦悩や葛藤とたたかう一面。彼の内面を深く表現できるように演じてみました。」

4月1日配信予定のHBO作品(独占見放題)

  • レイズド・バイ・ウルブス / 神なき惑星 <日本初>
  • タイガー・ウッズ / 光と影 <日本初> ・セックス・アンド・ザ・シティ
  • チェルノブイリ ーCHERNOBYLー
  • ウエストワールド
  • ウォッチメン
  • ある家族の肖像/アイ・ノウ・ディス・マッチ・イズ・トゥルー
  • ペリー・メイスン
  • バンド・オブ・ブラザース
  • シリコンバレー
  • ビッグ・リトル・ライズ
  • ROME[ローマ]
  • ボードウォーク・エンパイア 欲望の街
  • シャープ・オブジェクト KIZU-傷-:連続少女猟奇殺人事件
  • ナイト・オブ・キリング 失われた記憶
  • マイ・ビッグ・ファット・ウェディング

以降順次配信予定

  • TRUE DETECTIVE/トゥルー・ディテクティブ
  • ザ・ソプラノズ 哀愁のマフィア
  • メディア王~華麗なる一族~
  • ザ・パシフィック
  • ユーフォリア/EUPHORIA
  • Trouble Don’t Always Last : Euphoria Special Episode(原題)<日本初>
  • F**k Anyone Who’s Not A Sea Blob : Euphoria Special Episode(原題)<日本初>
  • ラヴクラフトカントリー 恐怖の旅路
  • フレイザー家の秘密
  • サード・デイ 〜祝祭の孤島〜
  • エンジェルス・イン・アメリカ
  • THE WIRE/ザ・ワイヤー
  • バリー(シーズン2 <日本初>)
  • Veep/ヴィープ(シーズン7 <日本初>)
  • ダーク・マテリアルズ/黄金の羅針盤
  • The Flight Attendant(原題) <日本初>
  • The Nevers(原題) <日本初>
  • Mare of Easttown(原題) <日本初>
  • Doom Patrol(原題)<日本初>

Writer

THE RIVER編集部
THE RIVER編集部THE RIVER

THE RIVER編集部スタッフが選りすぐりの情報をお届けします。お問い合わせは info@theriver.jp まで。

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