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イギリスでの映画・ドラマ撮影、7月にも再開へ ─ 『ザ・バットマン』『ファンタスティック・ビースト』どうなる

ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生
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Harry Potter and Fantastic Beasts Publishing Rights (C) J.K. Rowling

新型コロナウイルスの影響に伴うロックダウン(都市封鎖)によって、イギリスにおける映画やドラマの撮影が不可能とされていたが、ついに遂に製作再開に向けての安全ガイドラインが作成された。これにあわせて、撮影中断を余儀なくされていた、『ザ・バットマン(原題:The Batman)』と『ファンタスティック・ビースト第3作(タイトル未定)などの動向に注目が集まっているようだ。

英国映画協会によって制定された安全ガイドラインには、撮影現場での衛生面やキャストとスタッフの社会的距離(※2メートル)を確保しながら、安全に製作を進行できるよう定められた内容が記されている。製作に参加するにあたって、全てのキャストとスタッフは安全ガイドラインのオンライン講義を事前に受講する必要があるとのこと。また、各現場に安全衛生責任者を配置して、撮影チーム全員の健康状態を毎日確認することや、最少人数で撮影に臨むことが望ましいなど、状況に応じた様々な条件が含まれている。早ければ、撮影は7月にも再開される見込みだという。

したがって、『ザ・バットマン』と『ファンタスティック・ビースト』第3作も安全ガイドラインを遵守した撮影であれば再開できるわけだ。英The Guardianによると、製作を務めるワーナー・ブラザースは安全の確保を確認でき次第、なるべく早く撮影の再開を目指しているという。また、業界関係者は今回のガイドラインについて、「英国での映画とテレビの製作再開を示すものです」としながら、「多くの作品は今後2か月以内に撮影を再開する必要があるでしょう。さもなければ、夏の天候を必要とする作品の撮影が年内に終わらなくなります」と見解を示している。

もっとも今回のガイドライン発表以前にも、英デジタル・文化・メディア・スポーツ省は、ソーシャルディスタンスのガイドラインに則って、映画・ドラマの撮影再開を容認する姿勢を示していた。その際、ワーナーは安全のため撮影中断を継続する方針だとされていたことから、直ぐに撮影再開に踏み切るかは定かでない。ちなみに、英国ではディズニーの実写版『リトル・マーメイド(原題:The Littler Mermaid)』、Netflixドラマ「ウィッチャー」シーズン2の撮影も中断されていたが、いずれもガイドラインに沿って撮影を再開できる状況になった。ひきつづき今後の動向に注目したい。

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Source: Variety, The Guardian, British Film Commission

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Minami

THE RIVER編集部。「思わず誰かに話して足を運びたくなるような」「映像を見ているかのように読者が想像できるような」を基準に記事を執筆しています。映画のことばかり考えている“映画人間”です。どうぞ、宜しくお願い致します。