『パルプ・フィクション』ユマ・サーマン&サミュエル・L・ジャクソン、ついに本格再共演 ─ 犯罪コメディ『ザ・キル・ルーム』

『パルプ・フィクション』(1994)のユマ・サーマン&サミュエル・L・ジャクソンが、新作クライム・コメディ『ザ・キル・ルーム(原題:The Kill Room)』で共演することがわかった。
米The Hollywood Reporterによると、厳密には本作は「ダークコメディ調の犯罪スリラー」。とある暗殺者とそのボス(サミュエル)、アートディーラー(ユマ)の3人が資金洗浄計画に着手するも、ひょんなことから暗殺者が思わぬ“アバンギャルドな”状況に巻き込まれてしまい、裏社会ではなくアート・ワールドを相手にしなければならなくなってしまう……。
ユマとサミュエルは、クエンティン・タランティーノ監督作品『パルプ・フィクション』に揃って出演したものの、実際に共演したシーンはなかった。同じくタランティーノ監督による『キル・ビル Vol.2』(2004)ではわずかに共演しているが、これはごく短いシーンのものだった。したがって、意外にも二人の本格共演は本作が初めてとさえ言っていいのである。
監督を務めるのは、『Friendsgiving』(2020)で映画監督デビューを果たした女優・コメディアンのニコル・パオネ。脚本はこれが長編デビュー作となるジョナサン・ジェイコブソンが執筆した。パオネ監督は脚本の完成度を「素晴らしい」と絶賛し、ユマ&サミュエルを迎えられたことに「夢が叶ったどころの話ではありません」と喜びのコメントを発表している。
プロデューサーにはパオネ監督とユマのほか、ジョーダン・イェール・レヴィン、ジョーダン・ベッカーマン、ジョン・キーズ、アン・クレメンツらが就任。撮影はニューヨークやニュージャージーにて、2022年春から実施される。
ユマとサミュエル、同じく『パルプ・フィクション』に出演したジョン・トラボルタの3人は、2022年3月27日(米国時間)に開催された第94回アカデミー賞授賞式に揃って登場。ステージ上で久々の再結集となったが、今度はユマ&サミュエルがスクリーンで真っ向から共演する。
Source: The Hollywood Reporter