秋の思い出に『UNDER THE DOME season 3』
打ち切りになったことを承知の上、鑑賞した『UNDER THE DOME season 3』。結論から申しますと、完結したとも、続くとも、どちらにもとれる灰色決着でした。まあ、よくありがちかなエンディングですね。
まずは観始めて、すぐに違和感を覚えたのです。「あれ?なんか違う?」その原因は、主要キャラの一人ビッグ・ジムの声優さんが中村秀利さんから大塚芳忠さんに変更されていたのです!
ここでかよ!なんかノリのいい感じが、どうも最後まで合わなかった…。シリーズもので声優さんの重要さを思い知らされました。
伏線の回収は?
さて、数々の伏線ですが、初期の細かい謎解きを無理矢理回収していただきました。しかし、むしろ大きな謎が残ったままでした。
主人公バービーが選ばれた理由、赤い扉の存在、バービーの妹、赤い手の四人、ジムの奥さんの能力など…終わってしまったので、考えるのはよしますが、消化不良がたくさんありました。
そもそも死人を出し過ぎなのでは?毎回どんどん重要なキャラがお亡くなりになっていくものだから、話も解決できなくなるのも無理ないのでは?という感想です。
長期ドラマの問題点
ドラマ自体はとても面白かったのですが、いくつかの問題点もありました。その最大の問題点は、時間が掛り過ぎてしまったことです。このドラマのストーリーは、わずか4週間のできごとなのですが、実際の撮影は3年掛っています。
すると、何が起こるか?
若手俳優さんの身長が伸びている。オイオイ、数週間で伸びるの早いだろ!って、ツッコミもしたくなります。
そして、なぜか、シーズン3になると、ドローンが普通に登場したり、現実のテクノロジーが進歩し過ぎてしまって、つじつまが合わなくなってしまっているのです。思わず、その手があったら、もっと早く使えよと、静かにツッコミを入れたりもします。
原作読んで驚愕
消化不良のままでは体に良くないと思って、スティーブン・キングの原作も読みました。驚愕過ぎて、腰が抜けそうでした。
な、なんと…全く異なる物語なんですけど…。極端なこというと、共通点は、ドームが街を覆ったってとこだけじゃん!ってくらい違うんですけど…。
結局、ドラマ版の消化不良はできないまま、軽い初秋の思い出として心の中に封印したいと思います。合掌
主人公マイク・ヴォ―ゲルに期待
今作で主役を務めたマイク・ヴォ―ゲル、日本ではまだまだ有名とはいえませんが、素敵な俳優さんです。
次回作は、アーサー・C・クラークの『幼年期の終わり』というSFシリーズに出演します。こちらも原作は読んだことがあり、ストーリーを承知なのですが、“アレ”をどう表現するか楽しみにしたいと思います。
未読の方は、ドラマを鑑賞後、お読みいただいた方がいいと思います。