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『ゲット・アウト』監督、次回作『Us』はモンスター映画 ─ 「ホラーというジャンルに忠実な作品を」

https://www.instagram.com/p/BrnEhaFlhcT/ スクリーンショット

初監督作品『ゲット・アウト』(2017)が高評価を受け、アカデミー脚本賞を受賞したジョーダン・ピール監督の次回作『Us(原題)』。世界から新作が待ち望まれるクリエイターの一人となったピール監督が、米Entertainment Weeklyにて、未だ謎に包まれた作品の内容について語った。

「ふたつめの長編ではモンスターの神話を作りたかったんです。ホラーというジャンルにもっと忠実で、それでも“ひねりが効いていて面白い”という映画への愛情にこだわりたいと思いました。」

『Us』の主人公であるアデレード&ゲイブ・ウィルソン夫婦と二人の子どもたちは、ある夏、北カリフォルニアの海沿いにあるアデレードの育った家を訪れる。翌日、ビーチでタイラー一家と過ごしているうち、過去にトラウマを抱えるアデレードは、“家族に良くない出来事が起こる”という恐怖に囚われはじめるのだった。夜が深まる中、ウィルソン一家は手を繋いで静かに立っている4人の姿を目撃する……。

主人公の妻アデレード役を演じるのは、映画『それでも夜は明ける』(2013)や『ブラックパンサー』(2018)のルピタ・ニョンゴ。夫ゲイブ役には、同じく『ブラックパンサー』でエムバク役を演じたウィンストン・デュークが扮する。タイラー家の妻役には、ドラマ「ハンドメイズ・テイル/侍女の物語」(2017-)のエリザベス・モス。そのほか『グレイテスト・ショーマン』(2017)や『アクアマン』(2019年2月8日公開)のヤヒヤ・アブドゥル=マティーン2世など、出演者には注目の顔ぶれが揃った。

ピール監督は「ホラーというジャンルに忠実に」「モンスターの神話を作りたかった」と述べたが、果たして劇中にはどんなモンスターが登場するのか。Entertainment Weeklyの取材に対して、監督はモンスターの名称が「The Tethered(ザ・テザード)」であることを明かしている。「繋がれた者、縛られた者」という意味になるが、その意図するところやいかに……。

ちなみに『Us』の撮影にあたって、ピール監督はニョンゴに10本の“名作ホラー映画”を観ておくよう薦めたという。監督が選んだのは『愛と死の間で』(1991)、『シャイニング』(1980)、『ババドック 暗闇の魔物』(2014)、『イット・フォローズ』(2014)、『箪笥』(2003)、『鳥』(1963)、『ファニーゲーム』(1997)、『マーターズ』(2008)、『ぼくのエリ 200歳の少女』(2008)、『シックス・センス』(1999)。いわゆる“名作ホラー映画10本”というチョイスではないが、観客が『Us』をより楽しむために、またジョーダン・ピールという気鋭の作り手を知るために重要な10本であることは間違いないだろう。

映画『Us(原題)』は2019年3月15日に米国公開予定。観たことのある作品もそうでない作品も、上の10本を見返しながら日本公開情報を待つことにしよう。

Source: EW

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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