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2019年最注目ホラー映画『Us』米予告編公開 ─ 『ゲット・アウト』ジョーダン・ピール監督最新作、早くも怖い

https://www.youtube.com/watch?v=hNCmb-4oXJA サムネイル

2019年最も注目すべきホラー映画の一本、『Us(原題)』の米国版予告編が公開された

本作の脚本・監督を務めるのは、『ゲット・アウト』(2017)でアカデミー賞の脚本賞を受賞するなど、その実力が高く評価されたジョーダン・ピール。前回以上にホラー映画であることにこだわったという本作は、予告編から早くも怖い…!

アデレード&ゲイブ・ウィルソン夫婦と二人の子どもたちは、ある夏、北カリフォルニアにあるアデレードの生家を訪れた。翌日、過去にトラウマを抱えるアデレードは、ビーチでタイラー一家と過ごすうち、“家族に良くない出来事が起こる”という恐怖に囚われはじめる。夜が深まったあと、ウィルソン一家は、手を繋いで静かに立っている4人の人物を目撃して……。

このたび公開された予告編には、ビーチに立っている赤い服を着た男に近づいていく息子ジェイソンや、心配のあまり恐怖するアデレード、そしてウィルソン一家と同じ顔をした赤い服の4人が映し出されている。なぜ4人は一家を襲うのか、4人の正体は何なのか、顔を覆っているマスクの意味は? 「彼らは私たちとまったく同じ見た目で、私たちと同じように考え、私たちの居場所を知っている。動き続けて止まらないの。私たちが殺されるか、私たちが彼らを殺すまで」。

予告編の途中に挿入される「私たちこそが、私たちの最大の敵」というキャッチフレーズは、作品のコンセプトをひとまず(表面的な部分だけでも)切り取ったものといえる。表面的な部分だけでも…と書かざるをえないのは、本作が『ゲット・アウト』のジョーダン・ピール監督によるものだからだ。その裏側にどんなテーマが仕掛けられているのかは、まだわからない。

間違いなく物語のポイントとなるのは、『ゲット・アウト』に続いて主人公一家が黒人であることだろう。米Colliderによれば、ピール監督は本作の中心に黒人一家を据えることを重要視したという。ただし本作は『ゲット・アウト』とは異なり、人種をテーマとする作品ではないそうだ。

なおピール監督は、以前本作について「ホラーというジャンルにもっと忠実」な「モンスターの神話」を作りたかったと話していた。登場するモンスターの名称は、「繋がれた者、縛られた者」を意味する「The Tethered(ザ・テザード)」。撮影のため、監督が出演者に薦めたという“名作ホラー映画10本”のラインナップは、こちらの記事でお確かめいただきたい。

『Us』で主人公夫婦を演じるのは、映画『それでも夜は明ける』(2013)や『ブラックパンサー』(2018)のルピタ・ニョンゴと、『ブラックパンサー』エムバク役のウィンストン・デューク。タイラー夫婦の妻役をドラマ「ハンドメイズ・テイル/侍女の物語」(2017-)のエリザベス・モスが演じるほか、『グレイテスト・ショーマン』(2017)や『アクアマン』(2019年2月8日公開)のヤヒヤ・アブドゥル=マティーン2世など注目の顔ぶれが揃った。

ちなみに撮影監督を務めるのは、『イット・フォローズ』(2014)や『スプリット』(2016)、『アンダー・ザ・シルバーレイク』(2018)、『ミスター・ガラス』(2019年1月18日公開)といった話題作を相次いで手がけるマイケル・ジオラキス。その映像美にも注目だ。

映画『Us(原題)』は2019年3月15日に米国公開予定。日本公開情報を楽しみに待ちたい…!

Source: Collider

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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