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『キングスマン』監督、複数のDC映画へ契約交渉中!ヒーロー映画本音トーク「X-MENを撮るのはハードル低かった」

キングスマン:ゴールデン・サークル
© 2017 Twentieth Century Fox Film Corporation

映画『キングスマン:ゴールデン・サークル』の日本公開を控えるマシュー・ヴォーン監督が、DCコミックス原作映画の契約交渉に参加していることを明かした。

これまでマシュー監督は、『キック・アス』(2010)、『X-MEN: ファースト・ジェネレーション』(2011)、そして『キングスマン』(2015)シリーズと、コミック原作映画を合計4本手がけている。もはや“ヒーロー映画の手練れ”と呼んで申し分ない彼は、2017年9月、『マン・オブ・スティール』(2013)続編への契約交渉に参加していることが報じられていた

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英IGN UKのポッドキャストに登場したマシュー監督は、複数のDC映画に関する契約交渉に臨んでいることを明かした。マーベル・コミック、DCコミックス原作の映画を撮る可能性を問われた監督は、「絶対にないとはいえない」として、「DCの世界は大好きですよ。今まさに、いくつかの作品の話し合いをしていますしね」と述べたのである。

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マシュー監督にとって、ヒーロー映画を撮ること、シリーズ映画を撮ることは珍しい話ではない。ポッドキャストで飛び出したのは、ヒーロー映画で学んだ“ある教訓”だった。

落ち込んでいるシリーズに参加するのが楽しいんです。だって、いい映画を作るのが比較的簡単ですからね。つまり、ガッカリされているスーパーヒーロー映画に関われば、少なくとも僕さえ大丈夫ならば面白くなるわけです。
だから『X-MEN: ファースト・ジェネレーション』の時はハードルがすごく低かった……悪気はないんですが、(前作の)『X-MEN: ファイナル ディシジョン』(2006)が傑作じゃなかったので。そっちの方が、何かを守りながら再発明するのが楽しいんです。たとえば『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』を新しく作るのはすごく怖いでしょうね。」

こうした発言の中でDC映画への交渉参加が明かされたのは複雑な思いにもなるが、ヴォーン監督は「もしもバットマンを撮るとしたら、『ダークナイト』(2008)をやってもしょうがない。あれは完璧だったわけですから」と話している。「このジャンルで誰かがやったものをコピーすることに興味はないんですよ。」

では、監督は『マン・オブ・スティール』続編をはじめとしたDC映画にどんな関心を抱いているのだろうか? 気になるのは、契約交渉にこそ参加していながら、マシュー監督が決して登板への積極的な姿勢を見せていないことである。

「自分が次にやるものは何なのか、自分で理解しなければいけないんですよ。それに、今まで使っていない筋肉を使ってみたくて。スーパーヒーロー映画はいくつか撮りましたからね。」

ヴォーン監督の最新作『キングスマン:ゴールデン・サークル』は2018年1月5日より全国ロードショー。

Sources: http://www.ign.com/articles/2017/12/15/ign-uk-podcast-413-matthew-vaughn-and-mixing-cocktails
https://batman-news.com/2017/12/18/director-matthew-vaughn-wants-to-save-dc-movies-confirms-hes-in-talk-for-a-few-things/
© 2017 Twentieth Century Fox Film Corporation

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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