『ヴェノム』エディ・ブロック役作りの参考は「ウディ・アレンとコナー・マクレガー」─ トム・ハーディ明かす

映画『ヴェノム』で、トム・ハーディはユニークな主人公エディ・ブロックを演じた。ドゥカティ・スクランブラーを乗り回し、怖いもの知らずの取材術が人気の敏腕ジャーナリストだ。ワイルドで芯のある男だが私生活まで器用でなく、ミシェル・ウィリアムズ演じるアン・ウェイングとは微妙な仲。ヴェノムに寄生されてからは、自分の身に何が起こっているか理解できず、狼狽えて怯える様子も。次第にヴェノムとの仲(?)を築くと、持ち前の逞しさが戻ってくる…。
一見は単純そうに見えて、実は複雑なこのエディ・ブロック(とヴェノム)というキャラクターを演じるにあたって、トム・ハーディには3人の意外なモデルがいたという。Esquireのインタビューにて明かした。
「ウディ・アレンの神経症をこじらせた感じからくるユーモア。コナー・マクレガー。豪快だけど、喋りすぎない感じ。それからレッドマン。制御不能で、頭の中で自由に生きている感じ。」
ウディ・アレンといえば、ひねりの効いた恋愛映画の数々で知られる大物映画監督であり俳優。気の抜けたような、うろたえたようなウディの演技が、エディのコミカルな一面に影響を与えたということだ。
またコナー・マクレガーは、UFC史上初の二階級同時王者(ライト級とフェザー級)として知られる、セレブ的人気の高い総合格闘家。多方面に様々な影響を与える正真正銘のタフガイで、どことなくトム・ハーディ自身を彷彿とさせる屈強なファイターだ。

3人目に挙げたレッドマン(Redman)は、野太い声で90年代に一世を風靡した人気ラッパー。トムはヴェノムの声の演じ方でも、バスタ・ライムスやジェームズ・ブラウンと並んでレッドマンの影響を公言している。
別のインタビューでは、「『インディ・ジョーンズ』のハリソン・フォード」からの影響も明かしているトムだが、キーとなったのはウディ・アレンだという。『ヴェノム』では、意外なジャンルの人物から様々なヒントを得て組み立てられたエディ・ブロックのキャラクターにも注目してみよう。
ちなみにトムは、こうした役作りは独自に行っていたようで、ウディ・アレンやコナー・マクレガーといった影響元は製作のソニー・ピクチャーズ重役には黙っていたのだという。「そんな事、スタジオには言わなくていいんですよ。」
映画『ヴェノム』は2018年11月2日(金)より公開中。
『ヴェノム』公式サイト:http://www.venom-movie.jp/
Source:Esquire