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『ヴェノム』全世界オープニング成績で1億7,500万ドル目指す ― 米国興収は10月公開作品の記録更新へ

ヴェノム
©&TM 2018 MARVEL

ソニー・ピクチャーズ製作、マーベル屈指の人気ダークヒーローを描く映画『ヴェノム』が、いよいよ2018年10月5日(現地時間)に米国公開を迎える。米Deadlineは、劇場公開を直前に控えてのオープニング興行成績予想を発表した。

既報の通り、『ヴェノム』は10月5~7日の公開後3日間に、米国内で6,000万~6,500万ドルを稼ぎ出す見込み。これまで10月公開作品のオープニング興収記録を保持していたのは『ゼロ・グラビティ』(2013)の5,570万ドルなので、予測通りの成績を収められれば、以前から有力視されていたように10月公開作品のオープニング興収記録を更新することとなる。ただしDeadlineは、以前の予測にあった“7,000万ドル超え”にはやや厳しい視線を向けている。

また、『ヴェノム』は全世界でのオープニング興行収入で1億6,000万~1億7,500万ドルを記録するとみられている。フランス、日本、中国では遅れての劇場公開となるが、多くの市場では時を同じくして劇場公開されるため、海外では1億~1億1,000万ドルの初動興収が見込まれているのだ。なかでもマーベル映画が絶大なる人気を得ている韓国をはじめ、アジア圏での成績には期待が高まっているという。

しかし一方で、本作には思わぬ番狂わせの可能性が否定できないのも事実だろう。2018年10月1日(米国時間)に開催されたワールド・プレミアののち、作品には予想外といっていいほどの賛否両論が寄せられており、さらにフェイクの感想がSNSにあふれるなどの問題も発生しているのだ。口コミやレビューが強い追い風になるかどうかは今ひとつ予想しづらい状況だろう。

ちなみに『ヴェノム』と同じく10月5日には、ブラッドリー・クーパーの主演・監督作品であり、歌手レディー・ガガが出演する『アリー/ スター誕生』(2018年12月21日日本公開)も米国にて封切られる。こちらはすでに高評価を得ているほか、楽曲の人気も高い。オープニング興収記録としては、米国内で3,000万ドル以上、全世界で5,000万ドル以上が見込まれているようだ。

映画『ヴェノム』は2018年11月2日(金)より全国ロードショー

『ヴェノム』公式サイト:http://www.venom-movie.jp/

Source: Deadline

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。