【ネタバレ】『ヴェノム:ザ・ラストダンス』ラスト&おまけシーン解説 ─ 衝撃の結末と伏線、今後の展開も大予想

この記事には、『ヴェノム:ザ・ラストダンス』の重要なネタバレが含まれています。
『ヴェノム:ザ・ラストダンス』解説 今後の展開予想
本作『ヴェノム:ザ・ラストダンス』は『ヴェノム』シリーズ最終作であり、ケリー・マーセル監督も「エディとヴェノムの物語はこれで終わり」としている。ただ、ヴェノム最強の敵であるヌル登場による今後の大展開が予告された今、すっかり看板キャラクターに出世したヴェノムがこれで本当に見納めとなるとは考えにくい。監督が「(コミックの)カノンにはたくさんのシンビオートの物語があります。行くべきところもたくさんありますし、もしかすると本作にも、そのきっかけとなるイースターエッグがいくつかあるかもしれません」と続けているように、すでに我々は今後へのヒントをいくつか受け取っている。
今後のおおまかな流れを予想してみよう。『ヴェノム』世界におけるヴェノムのシンビオートはおそらく完全に死滅してしまったのだが、彼は『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』おまけシーンで、マーベル・シネマティック・ユニバース(アース616)にもその一部を残している。つまり、ヴェノム(の欠片)はMCU世界でまだ生きているのだ。彼らがユニバースを跨いで再会できる可能性は残されている。
考えられるのは、MCU世界に残ったシンビオートがピーター・パーカーに寄生し、コミックや『スパイダーマン3』(2007)で有名なブラック・スパイダーマンが誕生すること。原作コミック『シークレット・ウォーズ』でスパイダーマンはシンビオートであることに気付かずブラックコスチュームを着用するのだが、これが2027年の映画『アベンジャーズ:シークレット・ウォーズ』で再現される可能性も高い。もしもこのクロスオーバー大作でソニー・ピクチャーズ勢も参戦するのなら、ピーターに寄生していたシンビオートが異世界ではぐれた元の宿主を探し求め、最終的にエディに辿り着くという線もあるだろう。


『ヴェノム』ユニバースで確認できる限り生き残ったシンビオートは、ペイン博士に寄生した“アゴニー”のみ。本作ではサブキャラクターだったペイン博士だが、今後のシリーズではより重要な役どころとなりそう。
彼女のフルネームはテディ・ペインで、過去映像で落雷によって死亡していた兄がサディアスという名。原作コミックのサディアス・ペイン(Thaddeus Paine)は、事故によって触覚神経を失ってから恐ろしい実験に取り憑かれるようになり、ヴェノムのシンビオートとも接触を試みたことがあるという人物だ。映画では独自にアレンジしたと見られる。
そのほか、『ヴェノム:ザ・ラストダンス』劇中では、エディがムーン一家の息子リーフと交流する中で、ヴェノムから「いい父親になるぞ」とかけられる場面があったが、これは原作コミックでエディが父となる展開への頷きだろう。
コミックでは、ヴェノムがエディとアンにそれぞれ寄生した際に、両者の因子が組み合わさったことでアンが子を身籠るという展開で、息子ディランが誕生。アンにとって隠し子となったディランは本当の両親も知らず育つが、あるとき実父エディと出会い、衝突もありつつも、ぎごちなく理解を深めていく。ヌルとの最終決戦を描いたコミック『キング・イン・ブラック』では、エディとディランの親子の絆が物語の鍵として機能する。

映画『ヴェノム』1作目ではヴェノムがアンと結合しており、原作通りの筋書きが実現する可能性も。仮にエディ役のトム・ハーディの再演が叶わなかったとしても、密かに誕生していたディランがMCU世界に残されたシンビオートと出会い、2代目ヴェノムが描かれるというバックアップ・プランが残されているというわけだ。
なお、ヴェノムが最期の瞬間に残した「さよならは別れじゃない」のセリフは、原語では“It’s just bye for now”=「これは今だけの別れだ」というもので、将来的な再会を示唆するようなものにもなっている。果たして、エディとヴェノムは再び出会うことができるのだろうか……?
このシリーズの次回作は、2024年12月13日日米同時公開の『クレイヴン・ザ・ハンター』。スパイダーマンの宿敵として知られる最強ハンターを描く作品で、シリーズ初のR指定となる。こちらの作中にもどこかにヌルが登場する可能性が高まり、ますます見逃せなくなった。
映画『ヴェノム:ザ・ラストダンス』は先行上映中。一般公開は2024年11月1日より。
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Source:Variety
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