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『ARROW/アロー』の女性ヒーロー『VIXEN/ビクセン』ブルーレイ発売決定!まだまだ続く注目のDCアニメの最新情報総ざらい

VIXEN and all related characters and elements are trademarks of and (c) DC Comics. (c) 2017 Warner Bros. Entertainment Inc. All rights reserved.

『ARROW』、『FLASH』などでお馴染みのDCコミックスのドラマ世界、通称ARROWバースにて新たな女性ヒーローのOVAが2017年9月13日国内販売されることになりました。その名も『VIXEN/ビクセン』。本名はマリ・マッケイブで、アフリカ出身にして神秘のトーテムネックレスを媒介に動物の力を発現させるヒーローです。

実写では『ARROW』のシーズン4に出演しており、『レジェンド・オブ・トゥモロー』のシーズン2にも彼女の関係者が出演しています。気になるOVAはというとフラッシュとグリーンアローにヴィクセンが追われるシーンから始まり、そこから回想で彼女の過去と自身のアイデンティティと本当の両親を探していた経緯が語られるようになっています。

「VIXEN/ビクセン」ブルーレイ ジャケット写真
VIXEN and all related characters and elements are trademarks of and (c) DC Comics.
(c) 2017 Warner Bros. Entertainment Inc. All rights reserved.

一話数分のショートアニメの連続となっているので、気軽に観返すことができ、その上でヴィクセンのしなやかでスタイリッシュなアクションを堪能できるのが『VIXEN/ビクセン』です。すでにシーズン2の製作も決定しており、1シーズンが短いながらもドラマ『スーパーガール』、映画『ワンダーウーマン』に並ぶ新たな女性ヒーローの台頭と言えるでしょう。

ARROWバースからは『Freedom Fighters: The Ray』等も制作進行中!

他にも多くのアニメーション制作が決定されているDCコミックス。ヴィクセンと同じARROWバースを舞台にしたフリーダムファイターズのヒーロー、レイや人気ティーンヒーローチームの『ヤングジャスティス』シーズン3、蒸気機関が発達した産業革命時代が舞台の『ゴッサム・バイ・ガスライト』と様々なヒーローのアニメーションが製作中です。

ヴィクセンと同じく期待したいのは、科学者レイモンド・テリルが大量破壊兵器の光の爆弾の爆発によって光の力を得たところから始まる『Freedom Fighters: The Ray』。自分が大量殺戮に手を貸していたことに気づいたレイモンド・テリルは自らを”レイ”と名乗り、アンクル・サムが率いるフリーダムファイターズにスカウトされるというお話です。

アンクル・サムとはアメリカ合衆国を擬人化したような精霊”スピリット・オブ・アメリカ”の宿ったタリスマンが死にゆく愛国者と融合することでサミュエル・ウィルソンとして生まれ変わったキャラクターです。DCユニバースではスーパーマンに匹敵するポテンシャルを持つヒーローですが、能力はアメリカの良心と自由を求める精神がパワーソースの強靭なナックルファイトと周囲を惹き付ける圧倒的なカリスマのみとなっています。

アンクル・サムはアメリカが滅びない限り、何度でも復活し、”アメリカの建国精神”である自由を求める心から強大な力を得ています。巨人になることも可能なことから、文字通りアメリカを支える男です。その反面、スーパーマンがナチスやヴィランに育てられた世界といったあらゆる自由が失われていく環境では肉体的に脆弱であるという欠点を抱えていましたし、アメリカに内乱が起きると、肉体的に不安定になってしまいます。アンクル・サムは長らくDCユニバースの本流世界からも姿を消しており、ARROWバースにて彼の活躍が見られるのは嬉しい限りです。

『ヤングジャスティス』もファンが多く、長らく続編が待望されていた作品ですし、『ゴッサム・バイ・ガスライト』は19世紀ゴッサムの世界観に浸りつつも王道のバットマンが展開される名作を原作としています。コミックではあくまで19世紀イギリスチックなゴッサムを舞台にしたバットマンなのでいわゆるスチームパンク的なガジェットの掘り下げがなかったことから、OVAではそういった点を掘り下げるかもしれません。

もしも『ゴッサム・バイ・ガスライト』が成功したら西部劇の時代を舞台にしたジャスティスリーグが主役の『Justice Riders』がアニメーションになる希望も生まれます。前者が手堅く攻めた作品なら、後者にあたる、このお話はヒーロー達を西部劇に完全にマッチさせるよう大胆にアレンジした挑戦的な作品です。ヒーローの要素と西部劇のロマンガジェットの融合が非常に上手く、例を挙げるとワンダーウーマンの”真実の縄”も保安官が使う太い投げ縄となっていたりします。敵の首に縄をかけて、無理矢理に真実を吐き出させるシーンなどはまさに、西部劇にワンダーウーマンをマッチさせた名場面です。ヒーロー選出もワンダーウーマン、キッドフラッシュ、マーシャン・マンハンター、ホークマン、ブースターゴールド、ブルービートル、ガイ・ガードナーと実に胸をときめかせます。ARROWバースも単体DCアニメーションもこれからが非常に楽しみですね。

『VIXEN/ビクセン』は2017年9月13日(水)ブルーレイ発売です。

Writer

小村健人村上 幸

DCコミックスと非ヒーローコミックスをメインに読んでいます。ユーロコミックスを原語で読むのが現状の目標です。好きなヒーローチーム:ジャスティス・リーグ・インターナショナル好きなヒーロー:たくさんのDCヒーロー(特にキース・ギッフェンがライターを担当した時のヒーローかヴィラン) salarmko@outlook.jpお仕事の依頼はこちらへ。