『キングスマン』監督、『007/カジノ・ロワイヤル』のオファーを受けたのになぜか直前で断られてしまった話が謎すぎる
人気スパイアクション『キングスマン』シリーズを手がけたマシュー・ヴォーン監督は、ダニエル・クレイグ版『007』シリーズ第1作『007/カジノ・ロワイヤル』(2006)を監督するオファーを受けたにもかかわらず、なぜか一方的に断られてしまうという謎の出来事を経験していたそうだ。米ポッドキャスト番組で当時を振り返っている。
番組のホストから「あなたは『カジノ・ロワイヤル』を監督する予定だったという話は本当ですか?」と問われたヴォーン監督。「おかしな話なんですけど…」と苦笑いしながら、これを認めている。
ヴォーン監督によると、ある日、『007』シリーズを手がけてきたMGM社から「『カジノ・ロワイヤル』製作に関するミーティングに興味はおありですか」と電話を受けたのだそう。原作小説を読み返すなど、準備万端でミーティングに臨んだところ、会議はとても好感触だったようだ。
その後、再度電話があり、「あなたに決まりましたが、このことを口外しないでください。今後、重役とのミーティングがあるので、そこであなたに伝えられることになります」と言われた為、ヴォーンは知らないふりを装った。内心では「さっさと要点を言ってくれないかな」と思っていたのだとか。
いざ行われたMGMの重役たちとのミーティングでは、キャスティングの話になり、ヴォーン監督は自身のデビュー作『レイヤー・ケーキ』(2004)で仕事を共にしたクレイグを提案したそう。その後、重役たちとランチやミーティングを重ねたのだが……。
「結局、オファーされなかったんです。帰宅しながら混乱してしまったので、MGMの会長に電話しました。“どうなっているんですか?”って。そうしたら、“あなたへのオファーはなくなりました。だけどダニエルを起用するつもりです”って言われてしまいました。ああ、たぶん私はランチ中に自滅しちゃうようなまずいことを言ってしまったのだろうなって。」
まさに梯子を外されるような思いだったに違いないが、その後ヴォーンは『キック・アス』(2010)『X-MEN:ファースト・ジェネレーション』(2011)と立て続けにヒット作を生み出した。『キングスマン』シリーズは『007』とは毛色は違うものの、スパイアクションムービーとして『007』にも引けを取らない人気を獲得している。
ヴォーン監督の活躍はここ最近も目覚ましく、かねてから噂されていた『キングスマン3』の製作と、『キック・アス』リブート版の撮影を2024年に開始する予定だ。
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Source:Happy Sad Confused