ワカンダ国、「肥溜め」発言でアフリカ諸国を批難のトランプ米大統領に謝罪を要求

2018年1月11日、ドナルド・トランプ米大統領がアフリカ諸国やハイチ、エルサルバドルについて「肥溜め(shithole)みたいな国」と呼んだことで国際的批判を呼んだ問題を受け、ワカンダ外務省は13日、アメリカとの外交を遮断。15日にはトランプ大統領からの謝罪を要求した。

ティ・チャラ国王、外交を遮断

ワカンダはアフリカ奥地の国家で、現在はティ・チャラ王権下にある。貴重な鉱石ヴィブラニウムの産地として知られ、先進国をはるかに凌ぐ技術を有する超文明国家である。トランプ大統領の「肥溜め」発言についてワカンダ外務省は、「ワカンダの人々は、内戦の灰から再起した強く誇り高き人民と豊かな遺産による国家。ドナルド・トランプがワカンダの人々および文化を蔑んだことに、深く悲しんでいる」と表明、ティ・チャラ国王はアメリカとの外交を一時遮断した。

同外務省は、「アメリカ合衆国との外交再開は、相互の社会、人民、および文化において尊厳ある条件下であるべき」であるとして、「アメリカ合衆国との外交については、ドナルド・トランプ大統領からの謝罪次第で検討するつもりだ」と遺憾の意を表している。

トランプ大統領へ取材を

この問題についてロサンゼルス在住の作家でコメディアンのサラ・ベニンカサ氏は14日、大統領へワカンダ国に対する陳述を求める主張を行っている。

「我々の国家とワカンダの関係性について、トランプに意見を真剣に取材し、質問と回答をビデオ記録できるジャーナリストに300ドルを供給します。」

米TVGuideなど数々のエンターテイメント系メディアで編集を務めるジャーナリストのアレックス・ザルベン氏は、サラ氏の意見に次のように加える。

「アメリカとワカンダ間の関係について、逃亡したテロリスト、ジェームズ・ブキャナン・バーンズの亡命によって難化したかどうかを聞き出すことができたら、私から報酬を2倍にしよう。」

ジェームズ・ブキャナン・バーンズ、別名バッキー・バーンズとは、オーストリアのウィーンにて執り行われていたソコヴィア協定著名式にて発生した爆破テロの主犯とされる容疑者。このテロでワカンダ国王のティ・チャカ氏が死去した。バッキー・バーンズは現場から逃亡、国際指名手配を受けた。

 

この話題について、世界的人気DJのDiploは「ドナルド・トランプはワカンダに行ったことないだろ」とツイート。ここまでの話題は、全てジョークである。

マーベル映画『ブラックパンサー』にまつわるジョーク

ワカンダ国とは、マーベル作品『ブラックパンサー』に登場する架空の国家で、2018年2月の全米映画公開に向けて世界的に注目の集まっているキーワード。テロリストのジェームズ・”バッキー”・ブキャナン・バーンズも、キャプテン・アメリカの相棒ウィンター・ソルジャーとなるキャラクター名であり、テロの出来事とは映画『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』(2016)内で描かれたものだ。ワカンダ外務省を名乗るTwitterアカウントは、2018年1月13日に開設されたと見られるパロディのアカウントである。

ただし、トランプへの意見陳述を希望するサラ氏はあくまで真剣。実際に取材を行ったジャーナリストには本当に300ドルの報酬を与えると繰り返している。「ポーカー・フェイスの練習をしておかないとね。もしも実現したら、面白すぎて爆笑したくなっちゃうでしょ。今すぐ鏡の前に立って、笑わずに質問できるように練習したほうがいいかも」「それから、ジャーナリストとしてちゃんと質問と回答をビデオに撮ってね。『意志の勝利』(1935)のコスプレしたトランプに向かって、ワカンダがどうのって一方的に叫ぶだけじゃダメ」と続けた。サラ氏は、ハッシュタグ「 #wakandagate」で同運動を拡散するよう呼びかけている。

映画『ブラックパンサー』は2018年3月1日日本公開。

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THE RIVER編集長。ライター、メディアの運営や映画などのプロモーション企画を行っています。お問い合わせは nakatani@riverch.jp まで。

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