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ワスプ役エヴァンジェリン・リリー、『アントマン』撮影は「1作目の方が楽しかった」 ― 2作目は「本当に大変でした」

エヴァンジェリン・リリー
Photo by Gage Skidmore https://www.flickr.com/photos/gageskidmore/14796757204/ Remixed by THE RIVER

マーベル・シネマティック・ユニバース作品、『アントマン』シリーズのヒロインであるホープ・ヴァン・ダインは、第1作『アントマン』(2015)と第2作『アントマン&ワスプ』(2018)で、そのポジションが劇的に変わったキャラクターだ。主人公スコット・ラング/アントマンを支えるヒロインから、自ら最前線で戦う女性ヒーロー・ワスプへ。これほどの変化を経験したキャラクターは、『キャプテン・アメリカ』のバッキー・バーンズ/ウィンター・ソルジャー以来といっていいかもしれない。

では、ホープ/ワスプ役を演じたエヴァンジェリン・リリーは、どちらの作品の撮影をより楽しんだのだろう? この問いかけに、エヴァンジェリンは「『アントマン』の撮影のほうが楽しかったですね」と率直に回答している。

『アントマン&ワスプ』撮影、「本当に大変だった」

2018年9月、エヴァンジェリンはカナダで開催された「Fan Expo Canada」に登場。10歳だというファンの少女から、「『アントマン』と『アントマン&ワスプ』、撮影はどっちが楽しかったですか?」という質問を投げかけられ、まずはジョーク混じりに答えている。

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「みなさん、私の答えにとてもガッカリされると思いますけど(笑)。『アントマン&ワスプ』より、『アントマン』の撮影の方が楽しかったですね。『アントマン&ワスプ』は…その…愚痴になってもいいですか?(笑) 11歳くらいの子から聞かれてるし、言うべきじゃないかもしれないですけど…でも(『アントマン&ワスプ』の撮影は)大変だったんです。本当に大変でした。」

アントマン&ワスプ
『アントマン&ワスプ』 MARVEL/PLANET PHOTOS 写真:ゼータ イメージ

エヴァンジェリンにここまで言わしめる理由は、ホープからワスプへの変化にほかならなかった。『アントマン』ではホープというキャラクターを一人で操っていたエヴァンジェリンは、ワスプというヒーローを多くのスタッフと一緒に作り上げなくてはならなかったのだ。

「特に大変だったのは、自分がコントロールしているキャラクターを、いきなりチーム全体でシェアしなきゃいけなくなったことなんです。巨大なスタント・チームがいて、私には3人のスタント・ウーマンがいました。それから特殊効果チーム、編集チーム、ポストプロダクション(仕上げ作業)チーム、プロデューサーに監督。キャラクターを作り上げるため、仕事をするために、たくさん言いたいことを全員が抱えていましたね。最終的に、私は彼女(ホープ/ワスプ)の25%に責任を持ったような感じです。」

自分が演じているキャラクターのコントロールを、スタントパーソンやスタッフとはいえ自分以外の他者に委ねることは、俳優として非常に難しい体験だったとエヴァンジェリンは語っている。

「“信頼しますから、最高の出来にしてくださいね”と言うだけのことが大変で。“彼女を返して!私が全部やりたいの!”って、なんとか手を伸ばしていた感じでしたね。[中略]だから『アントマン』の方が楽しかったんです。」

エヴァンジェリンの努力の成果であろう、『アントマン&ワスプ』で初登場したワスプは、前作に登場したホープの魅力はそのままに、クールかつユニークなニューヒーローとして確かな存在感を示していた。今後の活躍にも期待したいところだが、どうやら撮影は本当に大変だったようである。米Comicbook.comのインタビューで、エヴァンジェリンは今の心境をこう語っているのだ。

「今、やっと(『アントマン&ワスプ』を)やり終えて、映画を観て“ふう、ちゃんとできた、終わったんだ”と思えてるところなんですよ。だから、“次にやるのはいつなんだろう”ってことが当面の問題ですね。」

ひとまずしっかり休んでください……。

映画『アントマン』MovieNEXは発売中。続編『アントマン&ワスプ』は2018年8月31日(金)より全国の映画館にて公開中だ。

『アントマン&ワスプ』公式サイト:https://marvel.disney.co.jp/movie/antman-wasp.html

Sources: FTW vs WTF, Comicbook.com
Eyecatch Image: Photo by Gage Skidmore Remixed by THE RIVER

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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