『スパイダーマン』MJ役キルスティン・ダンスト「初代シリーズが大好きだった」幻の『スパイダーマン4』への想いを吐露

“メリー・ジェーンが初恋の人”という人もいるのでは?僕は良かったと思うよ、キルスティン・ダンスト!
アンドリュー・ガーフィールド、そしてトム・ホランドと2度のリブートを経た今も尚シリーズ終了を惜しまれるサム・ライミ監督版『スパイダーマン』トリロジー。トビー・マグワイア演じるピーター・パーカーに、キルスティン・ダンストがはつらつと演じたヒロイン、MJことメリー・ジェーン・ワトソン。そこに加わる恋敵ハリー・オズボーンを演じたジェームズ・フランコも今や超売れっ子。友情を引き裂く三角関係が産んだ悲劇と共闘は、ファンの間で未だ熱く語り継がれるエピソードだ。
惜しむらくは、続編『スパイダーマン4』の制作が企画に上がりながらもついには幻に消えてしまったことだろう。『スパイダーマン:ホームカミング』で初の実写登場を果たす人気ヴィランのヴァルチャーは、同じく人気の高いミステリオと共に『スパイダーマン4』への登場が示唆されており、2016年6月に公開された幻のコンセプトアートは大きな話題を呼んでいた。また、アン・ハサウェイがブラックキャット役を演じる予定もあったことも監督自身が認めている。
「『スパイダーマン3』の出来には不満だった。だから『スパイダーマン4』を作り上げて、最高の状態でシリーズを終えたかった」と後悔気味なコメントも残しているサム・ライミ監督。御存知の通りスパイダーマンは、2007年の『スパイダーマン3』後、2012年にはマーク・ウェブ監督によって『アメイジング・スパイダーマン』として再出発。しかしこの新シリーズも残念ながら2014年の続編をもって事実上の打ち切りに。アベンジャーズらマーベル・シネマティック・ユニバースの一員として、2016年の『シビル・ウォー / キャプテン・アメリカ』より再リブートに至っている。
アメコミ界を代表する大人気ヒーローとはいえ、2002年以降に2度のリブートがなされた点には様々な意見があるだろう。魅力あふれるキャラクターを演じた役者たちも、繰り返されるシリーズ頓挫をさぞ引きずっているのだろうか…。
サム・ライミ版三部作でメリー・ジェーンを演じたキルスティン・ダンストの少々複雑な心境を伝えたのがVariety誌のインタビュー。ここでキルスティンは度重なるリブートについて「気にしてませんよ」と述べると同時に、「(スパイダーマンが)大好きなんです。『4』の制作も望んでいました」と、その胸中を明かしている。
「みんな、私たち(編注:サム・ライミ版)の『スパイダーマン』を好いてくれているじゃないですか。ね、そうですよね?あのね、私は新しいのより初代のシリーズが好き。」
『スパイダーマン』シリーズを終えたキルスティンは、その後『アップサイドダウン 重力の恋人(原題:Upside Down)』や『バチェロレッテ あの子が結婚するなんて!(原題:Bachelorette)』など多くの作品に出演。直近では、『ドリーム 私たちのアポロ計画』(2017年9月日本公開)の邦題が決定したばかりの”Fidden Figures”にも登場する。
ピーター・パーカーの恋人メリー・ジェーンは、サム・ライミ版三部作に続くマーク・ウェブ版『アメイジング・スパイダーマン』二部作には登場しない。2017年8月11日公開予定の『スパイダーマン:ホームカミング』では、女優でシンガー・ソングライターのゼンデイヤのキャスティングが発表された直後は彼女がMJを演じるのではと推測されたが、後に「ミシェル」という名のキャラクターであることが判明。『ホームカミング』へのMJ登場の可能性は現時点で確認できない。
シリーズ一作目、雨の路地裏での「逆さキス」シーンが色々印象的すぎたキルスティン・ダンストのMJ。あなたの想い入れは?
ちなみに、日本初収録の特典映像も含んだ『スパイダーマン トリロジー ブルーレイ コンプリートBOX』が2017年7月5日に発売される。
Source:http://variety.com/2017/film/features/kirsten-dunst-sofia-coppola-beguiled-sex-cannes-film-festival-nicole-kidman-1202425358/
http://www.vulture.com/2013/03/sam-raimi-on-oz-and-two-huge-films-he-never-made.html
http://comicbook.com/marvel/2017/05/16/spider-man-reboots-kirsten-dunst-sony-pictures/
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