「ウェンズデー」ジェナ・オルテガ、劇中で本当にチェロを演奏していたか

ティム・バートン監督が『アダムス・ファミリー』の世界に挑んだNetflixシリーズ「ウェンズデー」で、主人公のウェンズデー・アダムスを演じたジェナ・オルテガ。劇中にはウェンズデーがチェロを弾くシーンが登場するが、実際にオルテガ本人が演奏していたのだろうか?
ウェンズデーによるチェロ演奏シーンは、複数回にわたり登場する。最初は第1話、ウェンズデーは寮のバルコニーで、ローリング・ストーンズの『Paint It, Black(黒くぬれ!)』を演奏する。続いて第3話では、町の広場での銅像の落成式にて、高校のバンドと一緒にフリートウッド・マックの『ドント・ストップ』を披露。その直後に銅像が炎上すると、ウェンズデーはヴィヴァルディの『冬』をチェロで奏でる。
これらのシーンで、オルテガは実際に演奏しているのだろうか? ファンの間では意見が分かれているが、オルテガがチェロの特訓をしていたことは確かだ。米Wiredのインタビューでは撮影の約2か月前からチェロのレッスンを受けていたことを明かし、Twitterではチェロを練習する自身の写真を公開している。
Cello practice for Wednesday pic.twitter.com/RTksviNccT
— Jenna Ortega (@jennaortega) February 1, 2022
もっとも、劇中で流れるチェロの演奏はオルテガ自身によるものではないと考えるのが妥当だろう。一部の視聴者によると、画面に流れる映像と音楽の間には矛盾があるという。第1話でチェロを弾くウェンズデーの前にある楽譜は、実は『Paint It, Black』ではなく、バッハの『無伴奏チェロ組曲第1番』のものである。
また、本来は曲のスタッカート部分でチェロの弦をはじくところ、ウェンズデーはボーイングと呼ばれる、弓で弦を振動させて音を出す動作をしているそうだ。とはいえ、このような些細なミスに気付く視聴者はごくわずかのはずだ。少なくともオルテガは練習によって、見事なチェロ演奏のビジュアルイメージを提供できたといえるだろう。
ちなみにオルテガはチェロ以外にも、フェンシング、アーチェリー、ドイツ語など、役作りのために様々なレッスンを受けたそう。劇中で最も印象的なダンスシーンでは、自ら振り付けも行ったことを明かしている。
Netflixシリーズ「ウェンズデー」は独占配信中。
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Source: Wired,ScreenRant