ティム・バートン版『アダムス・ファミリー』予告編が公開 ─ 長女・ウェンズデーは16歳、成長物語と怪奇現象が絡み合う

ティム・バートン監督が『アダムス・ファミリー』の世界に挑む、Netflixシリーズ「ウェンズデー」のティーザー予告編が公開された。
本作はチャールズ・アダムス作のコミックに始まり、映画やアニメなどで展開されてきた『アダムス・ファミリー』を新たに解釈するシリーズ。16歳になった長女・ウェンズデーが超能力を身につけようとする成長物語と、両親が25年前に巻き込まれた超常現象、さらには町を襲う殺人事件の恐怖が絡み合うダーク・コメディだ。
製作陣が「(『アダムス・ファミリー』の)リメイクやリブートだと思われないことが大切だった」「過去を継承しつつも独立した作品です。ティム・バートンによる6時間の映画を作ることが狙いでした」と語るように、今回の予告編からも本作の現代的なアプローチは垣間見える。弟・パグズリーをいじめる少年たちにウェンズデーが“復讐”する冒頭から、作品のブラックなテイストもうかがえるだろう。
脚本・製作総指揮は「ヤング・スーパーマン」(2001-2011)のマイルズ・ミラー&アルフレッド・ガフ。米Vanity Fairにて、ミラーは「ウェンズデーはパグズリーをいじめていい。だけど他の人たちにその権利はありません」と語った。「彼女はとことん、いじめっ子たちから弟を守る。だけど、同時に自分がやりたいことはする。ウェンズデーはとても彼女らしいやり方で弟を守っているんですよ」。

予告編にも見られるように、アダムス・ファミリーの面々は今回も非常にチャーミング。「どんな家族もヘンテコなものですが、この家族は特にヘンテコ。けれども彼らは愛し合っています。つまり彼らは、いつでも互いの味方。無条件の愛なのです」とはミラーの談。しかし、過去の『アダムス・ファミリー』よりも成長している今回のウェンズデーはその“愛情”こそが気にかかるようだ。「ウェンズデーはサメも気持ち悪い虫も怖くない。けれども感情が怖いんです。家族のあからさまな愛情表現がウェンズデーをおかしくしていきます」とガフは語る。
また、ウェンズデーにとって大きな存在は、キャサリン・ゼタ=ジョーンズ演じる母親・モーティシア。ガフいわく「シーズンを通じてウェンズデーとモーティシアの関係性を描きます。モーティシアのように魅力的な母親の影から、いかにして逃れるのか」。ドラマシリーズだからこそ掘り下げられる、ティム・バートン版『アダムス・ファミリー』の家族劇に注目しよう。

本作では主人公のウェンズデー役を「You -君がすべて-」(2018-)のジェナ・オルテガ、母・モーティシア役をキャサリン・ゼタ=ジョーンズ、父・ゴメズ役を『トラフィック』(2000)『パンチドランク・ラブ』(2002)のルイス・ガスマン、弟・パグズリー役を『リンクル・イン・タイム』(2018)のアイザック・オルドネスが演じる。そのほか『スター・ウォーズ』キャプテン・ファズマ役などのグウェンドリン・クリスティー、『アダムス・ファミリー』映画版でウェンズデー役を演じたクリスティーナ・リッチらも出演。
Netflixシリーズ「ウェンズデー」は2022年秋に独占配信。ティム・バートンは製作総指揮のほか、全8話中4話の監督を担当する。
Source: Vanity Fair