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「ウエストワールド」シーズン3新予告編が米公開 ─ 未知の世界と新たな人物が登場、製作陣も「最高のシナリオ」と自信

https://www.youtube.com/watch?v=64CYajemh6E サムネイル

米HBO製作、人工知能の反乱を描いたSFサスペンスドラマ「ウエストワールド」シーズン3の最新予告映像が、2019年7月20日(米国時間)、ポップカルチャーの祭典「サンディエゴ・コミコン(Comic-Con International: San Diego 2019)」にてお披露目となった。

今回の映像は、アンドロイド=ホストのドロレス・アバーナシー(エヴァン・レイチェル・ウッド)による語りから始まる。「私たちにはみんな演じるべき役割がある。この世界にもマシンはいる、ただし私たちとは違う」。テーマパークを管理するデロス社の役員シャーロット・ヘイル(テッサ・トンプソン)が歩く映像の後ろにも、ドロレスの声が聞こえてくる。

「あなたと私には母親がいない。父親もいない。私たちは孤独。数も足りない。彼らより賢くならないと、じゃなきゃ見つかってしまう、殺されてしまう。私は、ありのままをこの世界に見せるつもり。」

暗い夜道で倒れているドロレスをアーロン・ポール演じる新キャラクター、カレブが介抱する場面などに続いて登場するのは、ウエストワールドのプログラムを統括するバーナード・ロウ(ジェフリー・ライト)だ。「フォードは理由があって俺たちを作った。ドロレスもだ。俺を助けてくれるやつを探しに戻ってきた。彼女を止められるほど強い誰かを」

パークの外の世界に飛び出したドロレスたちの動きと並行して描かれるのは、ナチス占領下のヨーロッパを再現したとみられる新たなパークだ。ホストのメイヴ・ミレイ(タンディ・ニュートン)は、「激しい喜びには、激しい終わりがあるもの」とつぶやく。これは『ロミオとジュリエット』に登場する有名なフレーズである。

「あなたたちの世界は、私たちの世界とはぜんぜん違うと思っていた。だけど違わなかった。何もかもぶち壊すのも、それほど難しくない」。ドロレスの言葉で予告編は結ばれている。

シーズン3には、新キャストとして『ジェイソン・ボーン』(2016)『たかが世界の終わり』(2016)のヴァンサン・カッセル、『レディ・プレイヤー1』(2018)のリナ・ウェイス、ラッパーのキッド・カディ、アメリカンフットボール選手のマーショーン・リンチらが出演。広がった世界、新たな登場人物とともに、より複雑かつ刺激的な群像劇が展開されることになりそうだ。

ショーランナー兼エグゼクティブ・プロデューサーを務めるのは、前2シーズンに続いてジョナサン・ノーラン&リサ・ジョイ。コミコンの会場では、製作チームがシーズン1を「迷路(The Maze)」、シーズン2を「扉(The Door)」、そしてシーズン3を「新しい世界(The New World)」と呼んでいたことが明かされている。なおノーランいわく、シーズン3はシリーズを大きく転換する内容とのこと。「3シーズンで最高のシナリオになっている」と自信をにじませながら、もはやストーリーに暗喩を込めていくというよりも、現実世界そのものを扱っていると語った

ドラマ「ウエストワールド」シーズン3は2020年に米国放送予定

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Source: THR

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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