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ライミ版『スパイダーマン4』では「どんな障害を乗り越えるか」を描きたいと監督 ─ 「トビー・マグワイアと話して考える必要がある」

スパイダーマン3
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サム・ライミ版『スパイダーマン4』を改めて制作するとしたら、どんな物語になるだろう?ライミ監督が、基本的なコンセプトを語っている。

トビー・マグワイア主演の『スパイダーマン』シリーズは2000年代に3作が公開され、マーベルのスーパーヒーロー映画人気の礎を築いた。当時は第4作も予定されていたが、ライミ監督が降板したことによって幻と消えている。

以来、スパイダーマン映画はいくつものバリエーションが製作されることとなったが、『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』(2021)でトビーのピーター・パーカーがマルチバースの垣根を超えて再登場。根強い人気ぶりを証明すると、幻の『スパイダーマン4』を今こそ実現させてほしいとの要望が高まることとなった。

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『ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス』(2022)でマーベル映画に戻ってきたライミ監督は、この頃『スパイダーマン4』の実現可能性について尋ねられる機会が増え、その度に「自分は前向きだが、マーベル・スタジオと具体的な話はしていない」といった旨の回答を見せている。

ライミ監督はこの度はThe Wrapに対して、もう一歩踏み込んだコメントを語った。「もしもスパイダーマン映画の4作目をやるなら、トビー・マグワイアのキャラクターの旅がどうなるかを考え出す必要がありますね。どんな障害を乗り越えるのか、そして、個人としてどう成長するのか」と、コンセプトに関わるような内容だ。「ヴィランについては、その障害を体現するような者が選ばれるでしょう」とも話した。

動画の中でライミ監督は右上を見上げながら話しているが、これは心理学的に想像力を働かせ、しっかり答えている証左。続いて、「その障害について考えたことは?」と聞かれると、「いいえ」としながらも、「次にキャラクターが何を学ぶことになるのか、トビーやライターたちと話して考える必要があるからです。今回のエピソードで、彼の個人的な成長をどんなものにすべきかについてね」と、真剣な様子で話している。

歳を重ねたピーター・パーカーの物語はコミックにも豊富にあるが、もしも映画で実現させるならどのようになるだろう。ライミ版三部作では、ベンおじさんの死を受容し、犯人を許すことや、学生として、ヒーローとしての成長、MJとの恋模様が描かれた。『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』に再登場した際には、MJとは今も独自の形で関係が続いており、密やかなヒーロー活動を続けている様子が紹介された。今度は、ピーターが中年の危機に陥っていたり、新たな弟子との関係に悩んでいたり……さまざまなストーリーが考えられそうだ。

最後にライミは、「近い将来、マーベルとまた仕事をする予定はありますか?」と質問されると、「予定はありませんが、ぜひやりたいです!と変わらず前向きなコメント。こうなったら、何らかの形で実現させてほしいものだ。

▼ 大いなる力には、大いなる責任が伴う

Writer

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中谷 直登Naoto Nakatani

THE RIVER創設者。代表。運営から記事執筆・取材まで。数多くのハリウッドスターにインタビューを行なっています。お問い合わせは nakatani@riverch.jp まで。

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